子どものことを考えた学習スペースの作り方
[読者モデル・宇佐美彩さん宅]

子どものことを考えた学習スペースの作り方[読者モデル・宇佐美彩さん宅]

素敵に暮らす人たちのご自宅へ伺い、お子さんの学習環境について取材する連載企画。第2回目は、読者モデルやKUMON公式アンバサダーとして幅広く活躍する宇佐美彩さん。要素を最小限に抑えたシンプルな学習スペース作りのコツと、学習時にどんなルールを実践しているのか、教えていただきました。

<取材先>
読者モデル・宇佐美彩さん

読者モデル宇佐美彩さん

学生時代より読者モデルとしてさまざまな雑誌で活躍。現在は、『HugMug』をはじめとするママ向けのメディアなどで多数活躍中。 KUMON公式アンバサダーも務める。7歳と2歳の兄弟のママ。長男は年中の頃からKUMONに通う。ご主人が当時教わっていた先生と同じ先生に教えてもらっているのだとか。


リビング横にコンパクトにつくった
学習スペース

リビング学習 子どもの学習スペース

宇佐美家の学習スペースがあるのは、2階のリビングダイニングに隣接する5畳ほどのキッズスペース内。ここには、絵本棚やおままごとキッチンとともに、シンプルな横長のデスクが置かれています。子ども部屋はまだ作っておらず、7歳のお兄ちゃんはこのデスクで日々学習しています。

「私が小さい頃、勉強中も家族の気配を感じていたくて、自室の学習机ではなく、リビングで学習していました。なので自分が家を建てるときも、リビングに隣接するかたちで学習スペースを作りたいなと思ったんです。広いスペースではないので、できるだけ要素を少なくし、いつでもスッキリした空間を保つようにしています。ランドセルなどの学校の荷物は、1階に別途まとめているのも、スッキリさせるポイントかもしれません」

【宇佐美家の学習スペース作りのコツ①】
家族の状況に合わせて
シンプル&機能的なデスクを採用

学習スペース作り方

学習机というと、机上のラックや引き出しがあるものが多いですが、スペースの都合上、圧迫感のないデスクを探したそう。そんな中、宇佐美さんが出会ったのは、奥行き40cmと狭く、横幅長めのカウンターデスク。現在2歳の弟がゆくゆく大きくなって、横並びで学習できるようにツインサイズに仕上げました。

「装飾が少なくシンプルなデザインが気に入って購入したものです。最初は奥行きが狭いかな?と思いましたが、実際に使ってみると大人でも充分でした。面積に余裕があると、デスクの端っこに、モノを置きっぱなしにしたり、使っていない教材を積んでしまう……ということもあると思います。デスクはモノの置き場所ではなく、学習する場所という意識づけで、極力モノを置かないように気をつけていれば、子どもにとって学習に集中しやすい空間を保ちやすいと感じました」

小学校のタブレット学習にも最適

学習環境 タブレット学習
4人家族で、1人1台タブレット端末を所有しているという宇佐美家。どの部屋にもさまざまな充電器を設置しているほど、デバイス好きだそうです。

「デスクの両サイドに電源&USBコンセントが付いていて、これが大活躍してくれています。小学校のタブレット授業や学習はもちろんのこと、大人のPC作業もスムーズです」

【宇佐美家の学習スペース作りのコツ②】
ワゴンを“一時置き”にし、
モノが増えたらまとめて整理

学習スペースの作り方 ワゴン

デスクには収納がほとんどないため、可動式のワゴンをデスク横に設置。ワゴンの1段目は文房具やお絵描きグッズ入れに、2段目は、最後まで終わった学校の教材やプリントなどの“一時置き”にしています。ここが溜まってきたら、まとめて整理整頓。

「完了した教材を長期保管するためのスペースに余裕がないので、放っておくとあっという間にモノが溢れてしまいます。だから、ワゴンに一時的に1ヶ所にまとめておき、溜まったタイミングで不要なもの・とっておくものを一気に分類した方が、整理の手間も省けます。『散らかってるから片付けて』だけではなく、『片付けたら本を読もう!』などと声をかけ、読書やおやつ、ゲームなど、次のアクションや見通しを一緒に伝えて、成功率を上げています」


子どもの学習環境をよりよくするための
宇佐美家のルールをご紹介

さらに宇佐美家では、スムーズな学習の導入で子どもの集中力を育む、学習時のルールを実践しています。

【宇佐美家の学習時のルール①】
卓上のスマートスピーカーが学習の相棒に

子どもの学習環境 スマートスピーカー

お兄ちゃんが小さな頃から、スマートスピーカーが家中で活躍していた宇佐美家。子どもたちにとっても、友だちのような、やさしく見守ってくれる大人のような、そんな愛着がある存在です。そんなスマートスピーカーが学習のときも大活躍しています。

「『何時何分からやる』とスタート時間を自分で決めて、その時間にアラームをかけています。親から言うと喧嘩になってしまうし、息子もスマートスピーカーに言われたら文句が言えないみたいで、ちゃんと約束を守って取り組んでいます。また、KUMONのプリントには、問題を解くのにかかった時間を記入する欄があるのですが、その時間も計ってくれるのでとっても便利です」

休憩時間のタイマーもスマートスピーカーにお願いしているそう。何分休憩をとるかを自分で決めているうちに、勉強のペース配分を自分で決められるようになってきたのだとか。

「放課後はKUMONや英会話教室など、ほとんど習い事に出ているので、宿題をするのは夜ご飯の後。眠くなると集中力が切れてしまうので、少しでも早く完了できるように『もし今10分休憩したら、その分終わるのも遅くなるから、今回は3分にしよう』と、その日の状況に合わせて自分でペース配分ができるようになってきました」

【宇佐美家の学習時のルール②】
「一緒にやろう!」で、やる気を引き出す

子どもの学習ルール 親子で学習

学習机からダイニングテーブルが地続きになっているような間取り。同じ空間にいるからこそ、ママが『勉強しなさい!』と言って、すぐそばでダラっとしていたら『なんで僕だけ?』と、子どものやる気と集中力が下がってしまうと宇佐美さん。

「息子の気分が下がっているときは、『ママと一緒にやろう!』と声をかけると、息子も乗ってくれることが多いです。そのときは、私も隣に並んで一緒にPC作業をします。基本はダイニングテーブルが多いですが、大人も使えるツインデスクなので、息子の横にイスを移動して作業する時もあります」

機能性や将来を見据えたコンパクトなデスク選びや、収納を最低限にしてモノを増やさない徹底ぶりは、リビング学習を考えている方や、学習スペースを広くとれない方にも参考になりそうです。さらにデバイス好きの宇佐美家らしく、スマートスピーカーを活用するなど、家庭学習のヒントも教えていただきました。子どもも楽しく、大人もストレスのない、スムーズな学習への導入とやる気アップの工夫など、それぞれのご家庭に合った形で取り入れてみてはいがかでしょうか。

[シンプルライフ研究家・マキさん宅]の学習スペースの作り方はこちら
[スタイリスト・みつまともこさん宅]の学習スペースの作り方はこちら

撮影/有坂政晴 取材・文/阿部里歩 監修/HugMug編集部

この記事のタグ

あわせて読みたい

前へ
次へ

新着記事

前へ
次へ