「子どもと一緒に成長していこう」と思えたから、
一歩踏み出せた

山田 英世さん(岡山県在住)

小学5年生の長女、3年生の長男、1年生の次女をもつママ。企業での営業事務職を経て、結婚を機に退職。2019年11月にくもんの先生として教室を開設。新しいことにどんどんチャレンジするのがモットーで、仕事も子育てもアクティブに楽しむ。

今回の自分らしく働くママは、子育てしながらできる仕事としてKUMONの教室スタッフを選び、そこからくもんの先生になった山田さん。向上心をもって突き進み、毎日を楽しむことを大切にしていると語る中で、仕事と子育てをどのように両立しているのか。時間の使い方や自分との向き合い方など、いろいろとお話を伺いました。

子どもや保護者の方々、学校とも
深く関わりたくて、住んでいる校区内に教室を開設

結婚するまでは企業で事務をしていたんですが、いろんな人とコミュニケーションを重ねるうちに上司から「人と話すのが向いているのではないか?」と言われ、途中から営業事務を担当することになりました。運送会社や取引先、工場内など、とにかく一日中誰かと話していたことで、人とコミュニケーションをとるのが好きなんだと自覚するようになったんです。結婚して出産後は子育てに専念していましたが、もし次働くなら好きなことが生かせる仕事をしようと考えていました。

それで始めたのが、KUMONの教室スタッフの仕事です。くもんの先生をしていた義母からの勧めもあり、紹介されて始めました。子育てしながらできる仕事ですし、長女もKUMONに通わせようと思っていたのでちょうどいいなと。その後、義母からは「くもんの先生に向いているから自分の教室を開設したら?」と言われていましたが、まだまだ子育てで手がいっぱいだったのと、教室でいろんな子どもたちと過ごせることが楽しかったので、当時はそれだけで十分でした。ただ、教室スタッフとして3年間働くうちに、自分の長所を生かしながら指導している先生を見て、「私もやってみたい!」と思うように。自信はありませんでしたが、義母やスタッフをしている教室の先生からの勧めもあり、説明会に行ってみることにしたんです。

私の中でくもんの先生は進学塾の先生のような、何でも教えてあげられるというイメージもあったので、不安を正直に伝えると、KUMONの担当スタッフの方が「指導経験の有無は関係ありませんよ。KUMONのプリントのプロになることが一番です」と。その言葉に心のモヤモヤが晴れて、私にもできるかもしれないと思えました。長女がKUMONの教材をしている時に、私も隣で一緒に見てきていたため、教えながら勉強して「子どもと一緒に成長していこう!」と考え方をシフトできたんです。そのおかげで、自分の中でのくもんの先生の姿がハッキリと見えて、一歩踏み出せました。わが子が通っている小学校の校区内にはKUMONの教室もなかったですし、そこに狙いを定めて教室を開設。仕事とプライベートを分けるために別のエリアに開設される方もいますが、私の場合はその逆の発想なんです。自分が歩く宣伝塔になれますし、子どもたちや保護者の方々、そして教員の皆さんともより深く関われる。長女の小学校入学から逆算して、一番下の子が中学生になるまでの10年間で教室の存在を確立させようと思い、2019年11月に開設してくもんの先生になりました。

仕事も家事もメリハリをつけるから、
その時間と楽しく向き合える

くもんの先生は週2日の教室で、それ以外の時間を自由に使えるのが子育てする上でも大きなメリットだと思います。でも、慣れるまではちょっと大変でした。ついつい仕事に没頭する時間が長くなってしまったり、子どもとの時間を重視し過ぎて仕事ができなかったりと、バランスをうまく取れない時期もあったんです。そんな状況を解決するために私がしたのは、メリハリをつけること。教材準備などの業務も自分の好きなタイミングでできるのがいいんですが、毎日コツコツやるよりも、切り分けて考えることでワークライフバランスが保てるようになりました。「今日は休む!」と決めたら仕事と距離を置くようにして、「今日できる仕事だけど明日の自分に任せよう!」と言い聞かせています。そうすることで、もっと楽しく働けるようになったんです。

だから、自宅には仕事を持ち帰ることはほとんどありませんね。教室のある日は、10時頃から出向いてテキパキ仕事をするようにしています。それは家事も同様で、今までは月曜日はここを掃除して、火曜日はここを…という風にしていたんですが、やっぱり休む時間を作らないと続かないし、うまくいかない。仕事も家事も、毎日追い込んでやっていると、結局はくもんの先生のメリットでもある時間を自由に使えることがなくなってしまいますからね。仕事と子育てを両立するには、メリハリをつけることが大切だなと実感しています。

そのメリハリをつけるためのポイントとして、私はスケジュールをすごく細かくつけているんです。毎日のTO DOリストを作り、自分がこの日に何をするかを明確にしています。そのおかげで「この日はゆっくりできるから友だちと遊ぼうかな」とか、「これは明日することにして移動させよう」とか、自分の中の行動と考えをしっかりとリンクさせることができています。この前も時間があったので「今からUSJに行こう!」と、いきなり子どもたちを連れて出かけたこともありました。そんなサプライズができるのも、日々のスケジュールにメリハリをつけているからですし、自分らしい時間の使い方ができるくもんの先生の仕事ならではだと思いますね。

やるべきことをちゃんとすれば、
あとは自由。それがわが家のルール

私が子育てで大切にしているのは、親目線で言えば、人に迷惑をかけないことです。それ以外は好きにしていいし、とにかく楽しく過ごしてもらいたいと思っています。わが家では、やるべきことはちゃんとするというルールがあるんです。例えば今の時代、メディアコントロールの話も取り沙汰されていますが、学校の宿題や片づけ、KUMONの宿題、自分の身の回りのことをちゃんとできていれば、「好きなことをしていいよ」と言っています。ゲームがしたいなら、やるべきことをちゃんとしてとことん楽しめばいい。私も一緒にオンラインゲームをしていますし、我慢させて抑え込まないようにしています。

学校でも休み時間は思いきり遊んで、授業中はしっかりと集中して取り組めば、あとは子どもたち次第です。日々の生活の中で時間の使い方がうまくなるように導き、何事にもメリハリをもって取り組めるようにすることを、私は子どもたちに伝えていきたいと思っています。子どもたちにもよく言っているんですよ、「私にもやるべきことがある。だから仕事に行ってくるね」って。先日も仕事で帰宅が少し遅くなりそうだったのでLINEを入れたら、一番下の子から驚きの返信がありました。「ママ、私のこと弱いと思ってない?弱くないし、大丈夫。一人で寝る準備しておくから!」って。あんなに甘えん坊だった娘がすごく成長していて、思わず感動してしまいましたね。

長女や長男も料理を手伝ってくれますし、教室のある日は義母が面倒を見てくれて、夫は私が自由に働いていることを支えてくれています。近所には私の双子の妹家族も住んでいるので、一家総出のサポート体制です。毎日が楽しくて刺激的で、向上心をもって突き進むというモットーを実践できているのも、そのおかげ。本当に感謝しかありません。最近は、音楽に合わせて踊るジャザサイズも趣味で始めているんですが、オーナーの方に「今が一番若いんだから、やりたいことをやらなきゃ!」って言われたんです。まさにその通りだなと痛感して、何をするにも気持ちが晴れやかな状態。仕事と子育て以外にも没頭できる趣味があれば、さらにメリハリも生まれますし、毎日が好転していく気がします。これからももっと楽しく生きて、自分の周りの人にも元気を届けていきたい。そう思って毎日を過ごしています。

撮影:栗原 康 イラスト:宮城 奈月  文:前出 明弘

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