前編

子育て中も学び続けて、
私自身も成長していきたい

関ニーナさん(沖縄県在住)

19歳の長男と16歳の長女、15歳の次女、11歳の次男、7歳の三男をもつママ。高校を卒業してオーストラリアへ留学し、帰国後は観光会社へ就職。子育てしながらも学び、成長し続けたいとジョブチェンジをしてきた中、2016年7月にくもんの先生として教室を開設。2022年5月には第二教室も開設し、笑って楽しく過ごすことを毎日のテーマにしています。

今回の私らしく働くママへのインタビューは、出産を機にジョブチェンジをしてきた関さん。大切にしてきた仕事への考え方や起こしてきたアクション、日々の家事ルール、5人の子どもを育てる時に実践していることなど、たっぷりと話していただきました。

出産を機に繰り返した6回のジョブチェンジは、
学んできたことをさらに生かすため

くもんの先生の関ニーナさん

結婚して出産するまでは、地元の沖縄でバスガイドを8年間務めていました。毎日ありがとうを言ってもらえる仕事はやりがいがあり、第1子の出産後も時短勤務で復職したんですが、やっぱり迷惑をかけている心苦しさもあって…。子育てとの両立に難しさを感じ、退職することにしたんです。そして、第2子の出産後にコールセンター、第3子の時は市役所の臨時職員として働くうちに、パソコンスキルの必要性を実感。第4子を出産した後は、職業訓練校でパソコンのスキルを習得してWEBデザインの仕事に就き、第5子を出産する前にはシステムエンジニアに転職して働いていました。出産を機にジョブチェンジをしてきた私ですが、大切にしていたのは子育てしながらも学び続けて、それを生かして成長できる仕事に就くことだったんです。

くもんの先生の仕事を意識したのは、システムエンジニアの時でした。アンケート調査業務で電話をしていて、調査対象の方との話があまりに楽しくて「何のお仕事をされているんですか?」と聞いたら、くもんの先生だったんです!いろいろ話を聞くうちに「わが子も私も学べるし、子育てしながらできる!また、いい仕事を見つけた!」と思って(笑)。しかも、電話を切った後にその先生に間違えて電話をかけてしまい…、これも運命だと判断して会う約束をしました。先生からはKUMONには幼児さん向けの教材から大学教養課程相当の教材まであると教えていただき、親が与えるもの次第で子どもの可能性は大きく変わるんだと気づきました。ちょうど臨月だったので、産後のタイミングを目指してくもんの先生になろうと決めたんです。

とは言え、家族の理解がないとできないので、夫にはくもんの先生をすることで子どもたちの進路の選択肢が広がり、将来がどれくらい変わるのか、収入がアップする見通しであることなどをプレゼン。教室のある日の子どものお迎えは夫や義母に行ってもらうことで協力を約束してもらい、子どもたちにも「一緒にKUMONをやってみない?」と声をかけていったんです。そして、産後2ヶ月でくもんの先生説明会に参加し、みんなの手を借りながら準備を進め、第5子が1歳1ヶ月の時に引継という形で教室を開設しました。

ジョブチェンジ

家事は朝に集中させて、
夜は動かないのがマイルール

これまで子育てをしながらいろんな仕事をしてきましたが、就業時間はだいたい9時から17時でした。一般的ではあるんですけど、沖縄の場合は電車も整備されていないし、マイカー通勤者が多くて朝の渋滞もすごいんです。毎朝7時には家を出て、子どもたちを保育園に送ってから通勤していましたが、いつもバタバタで気持ちも焦っていたと思います。でも今は、教室の日と時間が決まっているだけで、それ以外の時間を自分で選択して自由に使えるから、心の負担もなくなりましたね。今日も午前中に3回洗濯できたし、KUMONの指導者向け講座も受けたので、有意義な時間を過ごせているなと(笑)。

基本的に家事は、全て朝にまとめる派なんです。毎日7時20分に子どもたちを見送ってウォーキングに出かけ、9時から家事がスタート。洗濯機を回しながら洗い物をして、今日ならメダカの水槽を掃除したりするなど、いかに家事を効率よく同時進行でするかを考えています。きっと、ものごとの順番を思案しながら組み立てるのが好きなんだと思います。晩ごはんまでの準備を1時間くらいでやりきったら、私の家事は終了です。晩ごはん後の洗い物はせずに、水をはったタライに浸けておくだけ!汚れも浮くので朝にさっと洗えばいい!夜は家事で動かないのが、マイルールなんです。

勤めていた時よりも時間に余裕はありますが、ただぼーっとするよりも、パパッと楽しくやりきるのがポイント。床掃除はお掃除ロボットに任せていますが、いつも朝7時に動かすので、子どもたちには「さぁ、お掃除ロボットが動くよー!おもちゃも片付けてー」と声をかけています。子どもたちもテキパキ片付けてくれて、効果テキメンですね。

くもんの先生の関ニーナさん

お母さんは忙しくなさそうと言われる。
それが、コミュニケーションを育むコツ

5人の子どもを育てている中で、くもんの先生を始めてからの大きな変化と言えば、私自身に教育への不安がなくなったことですね。わが子もKUMONの学習の成果で希望の進路を歩んでいますし、長期休みのタイミングになると「どれだけ伸ばせるかな!?」とワクワクするほど。くもんの先生になる前はKUMONのことをよく知らなかったくらいなのに、わが子の成長で良さを実感していますね(笑)。特に子育てのルールもありませんが、大切にしているのは、やりたいことがあれば子どもたち自身にプレゼンしてもらうこと。そこで家族が納得できたら応えるようにしています。例えば「部活に入りたい!」なら、なぜ入りたいのか、どんな内容なのか、活動日や保護者の負担なども細かく調べて、自分で説明してもらうんです。最近はプラスアルファの要素として、「教材がここまで進んだらOKだよ」と、目標設定にKUMONを活用することもありますね。

それともう一つが、コミュニケーションが取りやすい雰囲気をつくることです。子どもたちにお母さんが家にいると感じてもらえるように、家でもできる仕事は極力持ち帰り、リビングでするようにしています。パソコンで作業するとついつい没頭してしまいますし、仕事感が出てしまうので、なるべく使わないのもポイント。保護者の方とのやりとりや教材の発注などは、スマホやタブレットを活用していますね。

子どもたちからすると、ただスマホやタブレットを触っているだけに見えるので、気兼ねなくしゃべりかけてくれるんです。ソファに座りながらスマホで作業している時もあるため、暇そうに見えるんですかね。「お母さんは忙しくなさそう」って言われたりもします(笑)。それってどういう意味なのって感じですが、スマホやタブレットを活用しながら家で仕事ができるのも、子育てと両立できるコツだと思います。あとは、「毎日幸せだねー」って口に出していることかな。別に意識して言っているわけじゃなく、家族みんなが揃って晩ごはんを食べる時や週末にお出かけしたりする時に、自然と口に出ちゃうんです。その瞬間って、やっぱり幸せを実感している証ですからね。

家族とコミュニケーションを取るママ

撮影:栗原 康 イラスト:宮城 奈月  文:前出 明弘

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