後編

今までの経験がすべて生かされている
くもんの先生の仕事は、私の天職

関ニーナさん(沖縄県在住)

19歳の長男と16歳の長女、15歳の次女、11歳の次男、7歳の三男をもつママ。高校を卒業してオーストラリアへ留学し、帰国後は観光会社へ就職。子育てしながらも学び、成長し続けたいとジョブチェンジをしてきた中、2016年7月にくもんの先生として教室を開設。2022年5月には第二教室も開設し、笑って楽しく過ごすことを毎日のテーマにしています。

関さんの後編では、くもんの先生として働きながら感じているやりがいをはじめ、2つめの教室を開設した経緯、目指している教室の理想像などをインタビュー。関さんらしい、いつでも前向きで今を楽しむスタイルをぜひ参考にしてみてください。

くもんの先生の関ニーナさん

どうすれば子どもたちの気持ちが沸き立つか。
いろんな言葉をかけながら盛り上げていく

教室を開設して8年目を迎えますが、やっぱり子どもたちが成長していく瞬間に寄り添えるのは、本当にやりがいを感じます。想定していたよりもさらに伸びたり、夢の幅が広がったり、自分たちが少しでも関わることで子どもたちを後押しできるこの仕事は、とても意義のあるものだなと。Baby Kumonから携わっている生徒さんがいるんですが、小学校1年生になった今、学校の勉強がすごく楽しいみたいなんです。保護者の方からも「勉強って辛いものだと思っていたけれど、こんなに楽しく学習してくれてびっくりしています!」と言われた時は、思わずグッときましたね。

他の生徒さんたちからも学校などでも充実して過ごせている話を聞くので、「KUMONのおかげだよー」って答えているんです(笑)。これは私の教室の方針でもあるんですが、とにかく楽しく学習できることを考えています。テンションや意欲を下げず、どうすれば気持ちが沸き立つか。子どもたちの表情や取り組む姿勢を見ながら、「今日の学習でちょっとでも天才になるぞー!」と、いろんな言葉で盛り上げることも大切にしています。

これまでいろんな仕事をしてきましたが、ずっとバスガイドが天職だと思っていました。でも今、くもんの先生が天職だと改めて感じる日々です。それはきっと、今までの仕事や子育てが生かされているからかもしれません。コミュニケーションの部分で言えばバスガイドはもちろん、コールセンター業務で培った声のトーンに応じて聞き取る能力が役立っていますし、IT関連の業務ならオンライン学習にも対応できる素養が身に付いています。もっと遡れば、幼い時に習っていた書道のおかげで、賞状だってすらすらと書けちゃいます。子どもたちの成長を支えるという仕事は初めてでしたが、いろんな経験が生かせる仕事だと身をもって感じますね。

親子で働ける仕事

自分の母と一緒に働き、やりがいも共有できるのは、
くもんの先生という仕事ならではだと思う

2016年7月に教室を開設し、2022年5月に2つめの教室を隣の市に開設しました。第5子が小学校に入学したことで時間的にもさらに余裕が生まれ、もう少しやってみようかな、と。私をくもんの先生に導いてくれた先生からも、「あなたはもう1つ教室をやるべき!」と後押しされていたので、別のエリアで挑戦することにしたんです。教室を2つ開設すると大変そうと思われるかもしれませんが、別の先生がされていた教室を引き継いで、教室スタッフはそのまま残ってもらっていたのでベテラン揃い!両教室の生徒間では直接的な面識はないものの、私が「もう1つの教室にはこんな生徒さんがいるんだよ」と話しているので、お互いの存在がモチベーションを高め合えるライバルのような関係が築けて、前向きに取り組めるんです。それは教室スタッフも同様で、「そんな生徒さんがいるんだ!」というように、子どもたちの成長を支えるためのいい刺激がシェアできていますね。

最初に開設した教室には、私の母も教室スタッフとして働いています。母は東京でもバリバリ働いていたビジネスパーソンでしたが、退職して沖縄に戻って来た後、毎日ぼーっと過ごしていたんです。そんな状態が気になっていたので誘ってみると、「何かやりたいと思っていた」と即答。たくさんの生徒と触れ合いながら楽しく過ごす姿を見ていると、すごく嬉しくて。こんな風に親子で働けるのも、くもんの先生という仕事ならではかなと実感しています。

また、教室では、細かなことでも必ず教室スタッフ間で報告し合うようにして、生徒の成長や取り組みの変化、すごいと思ったことを見逃さないようにしています。そこを掴んでおくことで保護者の方とのコミュニケーションも育めますし、「スタッフの◯◯先生が褒めていましたよ!」と伝えることで、保護者の方と教室、そして教室スタッフとの信頼関係も深くなる。伝え方一つでさらに気持ちよく業務に取り組めて、報告しやすい環境が生まれていけば、教室がどんどん運営しやすくなるなと感じています。何か報告を受けたり、支えてもらったり助けてもらったり、どんな時でも「ありがとう」の言葉は忘れないようにもしています。本当に言わない日がないくらい!些細なことかもしれませんが、お互いに感謝する気持ちも教室を共に運営していく上では大切なことですね。

くもんの教室の先生

いつも楽しく学習できる教室であり続けて、
子どもたちのやりたいことや夢を広げていきたい

私の教室では、保護者の方が気軽に相談できるように電話や対面だけではなく、教室専用のLINEも作っています。日々の成長や変化を伝えたり、次の教材レベルに進んだ時の写真をタイムリーに送ったり、細かな相談ごともLINEの方がやりとりしやすいですからね。その一方、込み入った話などは電話にすることで、話しやすい状況を作るようにしているんです。保護者の方にしっかりと寄り添いながら、時代にマッチしたツールは活用した方が便利ですし、コミュニケーションも活発になると感じています。そんな環境づくりも、教室運営のポイントです。

まだまだ私も教室も発展途上ですが、これからも学年相当の内容を越えて高いレベルを学習する生徒がどんどん生まれるように支えていきたいと考えています。もちろん学習の進み方は人それぞれですが、進むほどにやりたいことも夢の幅も広がっていく生徒たちを見てきたからこそ、みんなにもそうなってもらいたいんです。自分の将来像はあんまり考えたことがなくて、とにかく教室スタッフのみんなと一緒になって子どもたちを導いていきたい。その想いが一番強いかなと。

楽しく学習することが教室のテーマなので、それを明るい雰囲気の中で続けていきたいと思っています。真面目すぎない教室だけど、すごく優秀!それが理想ですね。私の性格が教室運営にも思いきり影響されていますが、どんよりした空気って疲れるじゃないですか。くもんの先生の時も、家でお母さんの時も、ずっとずっと笑って過ごしていきたいと思っています。

くもんの先生の関ニーナさん

撮影:栗原 康 イラスト:宮城 奈月  文:前出 明弘

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