前編

家族みんなで支え合いながら、
子どもとの“今”を全力で楽しむ(前編)

丸山 美樹さん(長野県在住)

くもんの丸山先生と娘さん

3歳と1歳の女の子のママ。自分の目標や好きなことにはどんどん突き進んでいく性格で、子育ても仕事も全力で楽しむ日々。結婚を機に地元へ戻り、2014年4月にくもんの先生に。

今回登場するママは、まだまだ小さいお子さんの子育てに奮闘中の丸山さん。仕事と子育てを両立する際の時間のつくり方から多彩な趣味のことまで、いろいろとお話を伺いました。

くもんの丸山先生と娘さん

時間には限りがあるから、“できない”ことを受け入れる

子育てと仕事を頑張って両立しようとすればするほど、やりたくても無理なことは出てきてしまいます。私が両立する上で大切にしているのは、時間は永遠でないことを自覚し、“できないこと”を受け入れること。例えば、仕事の準備にあてられるのが3時間しかないなら、その時間に思いきり集中してやりきる。もし、仕事が残ってしまってもダラダラやりつづけるのではなく、別の時間をつくったり、お手伝いをお願いするようにしています。

何か一つのために、別の何かを犠牲にしたくはないんです。特にわが家は9人の大家族なので、時間に見切りをつけないと家事は永遠に続いてしまいます(笑)洗濯の量だって、スゴイですからね。朝の家事は母が担当したり、夜は私が担当したり、その合間に妹が子守りをしてくれたりと、基本的には家族みんなで支え合うのがわが家のスタイル。田舎ならではの大家族ですが、誰か一人がすべてを背負わないようにいつも工夫していますね。

それと、これは私の性格でもあるんですが、どんなときも楽しむようにしています。大家族で子どももまだまだ小さいので家事は大変ですが、ことあるごとに「さぁ、頑張ろう〜♪」って、声も出すようにしています。声に出して楽しみながらすることで、気持ちも明るくなり、いい雰囲気が連鎖していく気がして。だから、家事の前にまず私のすべきことは、声出しなんです。

 

くもんの丸山先生と娘さん

子どもと過ごす日々に、いろんな企画を仕込む

1日の限られた時間の中で、できないことを受け入れるということは、その反面、できることにはとことん向き合えるのかなと思っています。今はやっぱり、子どもたちとの時間を大切にするのが一番ですね。遊んであげているのではなく、同じ目線に立って一緒に遊ぶという感覚で、とにかく全力で挑んでいます(笑)最近はいろんな歌を覚えようとしていて、目標とする数は200曲!一緒に大きな声で歌えば、それだけでワクワクするし、楽しいですからね。

これまでの仕事も、今のくもんの先生の仕事もそうですが、「どうしたら、喜んでもらえるか?」という思考が私のベースにはあるんです。それは、子どもたちや家族と過ごすときもそう。一緒にいる時間が少しでも思い出深くなるように、「明日のランチはみんなでBBQにしよう!」や「七夕はどんな飾りにする?」など、季節の行事を大切にしながら、お家でも常に企画を考えるようにしています。子どもたちが大きくなったときに、思い出せる瞬間がたくさんあれば、私にとってもしあわせなことだなって思います。

2人の娘の成長に楽しみは尽きませんが、最近では3歳の長女がいろいろ思いやりのある言葉をかけてくれるんです。私が疲れていたら「お母ちゃん、大丈夫だよ」と頭を優しく撫でてくれたり、「これ食べると元気になるよ」と言ってくれたり。もう、それだけで癒されてしまいますね。私が教室でやっていることを見て、真似していると思うんですが、「よし、頑張ろう!」とパワーがもらえて、とても励みになっています。

 

くもんの丸山先生と娘さん

自分を究極に癒す趣味を、持っておくこと

子育てと仕事を両立する際には、自分を究極に癒す時間も欠かせません。私の場合は、自分を向上させたり、自分らしさを取り戻すためのスイッチとして、その時間を大切にしています。コーチングや心理学などの本を読んだり、妹の影響で野球観戦やサッカー観戦に熱中したり、キャンプグッズを揃えてキャンプに出かけたりと、日々を楽しみながらインプットすることで、知識の引き出しも自然と増えていくのかなと。あとは、父の影響で一眼レフにもハマっていて、家族の写真をパシャパシャと撮りまくっていますね。

それと、実はバンド活動もしているんです。友人のピアノ教室で開催される演奏会には、主人や友人たちと参加して思いきり熱演!頻繁にあるわけではないですが、いいリフレッシュになっていますね。私自身がこうやって楽しめるキッカケをつくれているのは、本当に家族のおかげです。気持ちが後ろ向きになることなく、子育てにも仕事にも自分の時間にも全力で取り組めることに感謝して、これからも毎日を楽しんでいきたいと思っています。

 

くもんの丸山先生と娘さん

撮影:川原崎宣喜 文:前出明弘

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