先輩ママに聞く!小学生の夏休みの過ごし方。
宿題、旅行…どう過ごす?

夏休みの過ごし方02

小学校の夏休みが近づくにつれ「子どもをどこに預けよう」「今年はどんな風に夏休みを過ごそう」と、悩む保護者の方もいるのではないでしょうか。そこで今回は、習い事も頑張っている子どもたちを持つ先輩ママたちにオンラインで集まっていただき、夏休みの過ごし方についてお聞きしました。

<参加していただいた先輩ママ>
先輩ママ 夏休みの過ごし方
(左上から)
遠藤萌美さん
中2男子・小5・小3の女の子のママ。長男と次女はサッカー、長女はチアダンスに取り組む。フルタイムで働いている。

相楽まりこさん
中2・小4のサッカー兄弟のママ。長男が低学年の頃までは週2・3回のペースで、現在は在宅ワークを含め週5日働いている。

今府真樹さん
中1・小6・小1・3歳のママ。産休・育休を終え、2年前から仕事に復帰。

石原佑美さん
小5・小3のママ。フルタイムで働いた後、現在は在宅ワーク(業務委託)とフリーカメラマンのWワーク。

夏休みの過ごし方①学童
利用はいつまで?メリットは?

夏休みの過ごし方04
――働いている保護者の強い味方「学童保育」。夏休み中、学童保育を利用していましたか?
遠藤さん 3年生までは、夏休みの間も学童を利用していました。朝から受け入れてくれるので、8時半頃から17時頃まで、ほぼ毎日行ってましたね。送迎とお弁当作りは大変だったものの、学童には「勉強タイム」があり、その時間に夏休みの宿題ができるのはメリットだと思います。

石原さん 6年生まで学童を利用できるのですが、遠藤さんと同じく、子どもが通っていたのは3年生まで。夏休み中の学童では、隣接している保育園の給食が出るので、お弁当を作る必要がなく、とても助かりました。宿題をする時間が設けられていたり、地域の年配の方や、学年・学校の垣根を越えた交流があったのもよかったですね。こまやけん玉、竹馬なども教えてもらうことができました。

相楽さん 低学年の頃は、友だちに会えるからという理由で、夏休み中も時々学童に行っていたのですが、私が仕事をセーブしていたので比較的家にいることも多く、兄弟2人とも学童に行かなくなりました(苦笑)。毎日「お昼ごはんどうしよう」「午後から何をしよう」と、いっぱいいっぱいになっていたのを覚えています。できるだけ親同士で予定を組んで、出かけるようにしていましたね。

今府さん 産休や育休を取っていたのですが、長男が5年生の頃、本格的に仕事に復帰。高学年になると学童を利用する子は少なく、長男も友だちがいないからという理由で学童には行きませんでした。5年生の時、一人で留守番をさせて友だちと自由に遊ばせていたら、一度熱中症になってしまったんです。それからは「外出するのは夕方から」と決め、厳守させました。6年生の時は、一人で過ごす時間を減らすために学習塾に行かせましたね。今年の夏休みは小1の長女が学童を利用予定です。ただ、お盆期間は、学童を利用する友だちが少ないらしく「友だちが行かないなら行きたくない」という可能性もあり、少し心配しています。

夏休みの過ごし方②宿題
どう管理するのがおすすめ?

夏休みの過ごし方05

――毎日の食事作りや宿題の管理など、親にとっては大変な夏休み。どんなふうにして乗り切っていますか?

相楽さん 毎日3食作るのは本当に大変なので、気負いすぎないようにしています。時々外食をしたり、そうめんだけの時があったり。頑張りすぎないことが大事だと思います。

今府さん 長男はよく食べるので、冷凍食品やカップラーメンに頼ることも。でも、それを喜んでくれたので、助けられた部分はありますね。

遠藤さん 3人の子どものうち、誰か1人は宿題が終わっていないのに「終わった!」と隠ぺいしてくるので、それを終わらせるのが毎回大変(苦笑)。なるべく早く確認して、声をかけるようにしています。

今府さん うちも宿題の隠ぺいをしますね(笑)。夏休みが終わる2日前に、長男と一緒に一気に宿題を終わらせたこともありました。今夏、小1の長女の宿題は、一緒にスケジュールを立ててから取り組ませようと思っています。

石原さん 毎年ハビットトラッカー(習慣を毎日チェックするリスト)を作成して、達成できたら子どもたちがシールを貼っていくようにしています。これがとても楽しいらしく、自ら宿題を進めていますね。私も含め各自タイマーを持っているので、15分刻みで鳴らし、その間は集中して取り組むように促しています。

相楽さん 低学年の間は宿題の量が少ないこともあり、午前中に1時間程宿題をさせるとすぐに終わるのですが、問題は高学年になってから。親の言うことを聞かなくなりますから。8月末になって慌てて宿題をやっていたこともありましたが、それも一つの経験だと思って見守っていました(笑)。

遠藤さん 一番大変なのは、スケジュール管理。子どもたちはスポーツを頑張っているので、夏休みの平日は予定がぎっしり。それを自分の仕事と調整するのに苦労しますね。それもあって、スマホに手帳アプリを取り入れて、家族で共有するようになりました。お迎えの時間なども把握できるので、なんとか夏休みを乗り切れています。
春から、下の子2人がKUMONを習い始めたんです。友だちが習っていたことや、家の近所に教室がいくつもあり、通いやすさも始めた理由です。今夏は、KUMONの宿題も上手に夏休みのスケジュールに組み込んで過ごすことがわが家の課題ですね。

相楽さん 学年が上がるとスケジュールも変わるので、去年と同じようにはいかないというのが夏休みの大変さの一つだと思うんです。サッカーなどスポーツをやっていると、試合や合宿の日程がギリギリになるまでわからないこともありますからね。「夏休みは去年と同じようにはいかない」と思っておくと、少しラクなのかもしれないですね。

夏休みの過ごし方③睡眠
生活習慣を乱さないためには?

夏休みの過ごし方03
――夏休みはどうしても生活習慣が乱れがち。どんなふうにコントロールしていますか?

相楽さん 息子たちはサッカーをやっていることもあり、スポーツ選手にとっての睡眠の重要性を話したり、長男には夜更かしをしてスマホを見ていると成績が落ちるといったデータを見せたりなど、睡眠に関する情報を日頃から伝えるようにしています。寝室を快適にしておくと、子どもたちも涼しい部屋で早く寝ようと思ってくれるみたいです。

遠藤さん 夏休み中も午後10時頃になったら「成長ホルモンが出始めたよ!」と言いながら、部屋の電気を消すようにしています。子どもたちは運動していることもあり、早く寝てくれますね。朝は、私自身が普段より早く起きるようにしています。ママが朝遅くまで寝ていると、子どもたちも「夏休みだからいいでしょ!」と思ってしまうかなと。わが家の夏休みの朝の定番は、ラジオ体操の音楽を大音量で流し、起きてきた子から、私と一緒にラジオ体操をすること。親が生活リズムを崩さないことが秘訣だと思います。

今府さん 高学年になると、夏休みの生活リズムは乱れがちでしたが、口うるさくは言わなかったですね。6年生の時、長男は、夏休みの最後に実施された自治会のラジオ体操に参加していました。自ら起きてラジオ体操に行っていたこともあり、新学期からも朝はスムーズでしたね。

――夏休みの間、ゲームやスマホの管理はどうしていますか?

今府さん 夏休み中も普段と同様に、スマホは午後10時になったら使えないように設定し、ゲーム機は1時間経ったら切れるようにしています。

相楽さん 次男は午後9時以降ゲームやスマホは禁止というルールを守ってくれているのですが、長男は反抗してきますね。一方的にダメだと言ってしまうと、私自身も疲れてしまうし、子どもの反発もひどくなるので、先にも述べたデータ作戦で、スマホの時間と成績がリンクしている情報を見せたり、コミュニケーションを取りながら繰り返し伝えて、なんとかルールを守らせています。

遠藤さん 子どもたちは普段忙しすぎて、ゲームをやる時間がないのが現状です。だから、わが家にとってゲームは夏休みのご褒美。用事が早く終わった日にゲーム時間を設けて、家族みんなでやるようにしています。

夏休みの過ごし方④合宿
体験が子どもを成長させる!

――合宿やサマースクールが気になります。参加させたことはありますか? 

相楽さん 夏らしい体験をしてもらいたいと思って、幼稚園の頃からサマーキャンプに参加させていました。自然に触れて、火を起こしたり、魚釣りや花火をしたり。友だちとの絆を深めて帰ってくるという印象でしたね。2年生以降は、兄弟ともに夏の合宿といえばサッカー。毎年、合宿三昧なので、次男は、昨年から荷物リスト見ながら自分でパッキングできるようになりました。低学年の頃は、合宿から帰ってきた後、とにかく荷物がぐちゃぐちゃだったんです(苦笑)。でも、最近は、汚れ物はまとめて入っているし、荷物の整理がきちんとできているので、成長を感じます。

遠藤さん 普段習っているサッカーの合宿に参加させていました。合宿から帰ってくると、洗濯物を自ら出したりなど、身の回りのことをほんの少しだけ自分でするようになるんですよね。身も心も成長して帰ってくるのは確実なので、合宿があると積極的に参加させるようにしています。

思い出に残る夏休みの経験は?

夏休みの過ごし方01

――夏休みに経験させたことで、よかったと思うことを教えてください

相楽さん 夫が仕事で休みが取れなかったこともあり、私一人で生まれ育った金沢に子どもたちを連れて行きました。主人に頼らず、小さな子ども二人と旅をするのは大変でしたけど、子どもたちが荷物持ってくれたり自発的に動いてくれたので助かりましたね。私にとっては馴染みがあっても、子どもたちには全く知らない土地。でも、私の友人たちが子どもを連れてくると、子ども同士で虫を捕まえたり一緒に遊んだり。「どんな環境でも子どもたちはやっていける、たくましい!」と感じましたし、この時の経験が成長にもつながっていると思っています。

今府さん 4人の子どもたちを連れて出かけると、どうしも下の子の遊びに合わせてしまうので、長男が孤立してしまうことがあったんです。だから、昨年、思い切って長男だけを連れて大阪へ。長男がずっと行きたがっていたUSJでは、スマホで乗り物の時間をチェックしたりなど先導してくれ、二人だけで旅ができて本当によかったと思っています。

石原さん 2週間の車中泊の旅はかなり充実したものになったと思います。長男はかなり潔癖気味だったのですが、車中泊を経験したことで、どこでも食事ができるようになり、困った時には誰かに尋ねたり、宿泊先の方との交流も積極的にできるようになりました。後に、「海や川で遊んだり、畑で収穫を手伝ったりすることで、大地の恵みを感じ、いつも自分は誰かに支えてもらっているという自覚が持て、人と関わっていくことの大切さを学べた」と、参観日の作文で発表していたので、長男自身も成長を実感できたんだと思います。

遠藤さん 長男が所属していたサッカークラブの親御さんたちが計画してくださったキャンプに、家族で参加したんです。テントを組み立てたり、水汲みをしたり、大自然の中で見る朝日や夕焼けも感動的で、普段都会では味わえない体験でした。それからわが家はキャンプにハマり、今夏も計画しています。

今府さん 今年は主人が夏休みを取れたので、家族旅行を計画中です。でも、長男のサッカーの予定がまだわからないので、それ次第ですね。

相楽さん 息子たちがサッカーをやっていると、いつ休みが取れるのかがわからないのですが、休みはお盆だと予測して、主人の実家に行く計画を立てています。自然いっぱいの場所なので、野菜の収穫などもできればいいなと。でも、結局、従兄弟などが集まるとサッカーばかりやってしまうんですよね(笑)

取材・文:サカママ編集部 

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