<教えてくれた人>
ヒラノマリさん

スリープトレーナー・寝具コーディネーター。「スポーツ×睡眠」をコンセプトにした日本で唯一のアスリート専門の睡眠パーソナルトレーナー『スリープトレーナー』としてプロ野球選手、Jリーガー、五輪代表選手など、多くのプロアスリートの睡眠をサポート。
https://expartner.co.jp/talent/hirano-mari/


温湿度計を置いて、寝室環境を「見える化」に

質のよい睡眠をとるためには、洋服を衣替えするように、寝具も季節に合わせて衣替えをすることが大切。寝具の衣替えのタイミングを知るためにも、寝室には、温度と湿度を計ることができる「温湿度計」を置いておくのがおすすめです。温湿度計を置いておけば、寝室環境を「見える化」することができるので、エアコンや加湿器を使用する目安になったり、夏場は睡眠時の熱中症予防にも活用できます。

室温が15~19℃であれば冬用の羽毛布団が快適ですが、20℃を超えたら薄手の肌掛け布団に切り替えるといいでしょう。子どもは大人よりも体温が高いため、20℃を超えると、寝相が悪くなってしまったり、布団を蹴飛ばしてしまったりするものです。
また快適な睡眠には、湿度は50%がベスト。梅雨時は、すぐに湿度が上がってしまうので除湿器などで調整するようにしましょう。


子どもの枕はマットレスと首との隙間を埋めるものを選ぼう

子どもには枕は必要ない?いつから使えばいいの?といった疑問はありませんか?
枕は頭を支えるだけでなく、寝姿勢を支えたり、背骨のS字カーブを保つという役割があります。

未就学児は、身体が柔軟で枕がなくても寝返りがスムーズにできる場合が多いため、必ずしも枕は必要ではありません。ただし、うつぶせ寝の時間が長い、寝相が悪すぎるなどの場合は、未就学児でも枕の使用を検討してもいいでしょう。また、小学校1年生の平均身長が110㎝前後なので、未就学児でも身長が110㎝前後の場合は枕の検討がおすすめです。

小学校低学年頃から、赤ちゃんの時はC字カーブだった背骨がS字カーブの背骨に成長していき、関節、筋肉の付き方なども徐々に大人の身体に近づくため、首の長さやカーブに合った枕を使用するといいでしょう。

今使っている枕が合っているかどうかを確かめるには、子どもの寝姿勢(仰向け)を真横からチェックしてみてください。自然な立ち姿のまま横になっているようであれば、無理なく背骨がS字カーブを保つことができているので、合っていると言えるでしょう。

子ども用の枕は、マットレス(敷布団)と首との隙間を埋めるようなものを選ぶのがポイントです。枕の高さの目安を知るには、使用しているマットレス(敷布団)の上に子どもを仰向けに寝かせて、首との隙間にバスタオルを入れて測ってみるといいでしょう。

高さを測るのが面倒な場合は、スポンジやウレタンなど枕の中身の素材が出し入れでき、高さが調整できるタイプの枕もおすすめです。
また、子どもは汗をかきやすいので、通気性のよいものや丸洗いできる枕を選ぶのもポイントです。

子どもは身長や骨格が成長するので、大人よりこまめに枕の見直しをすることも大切。身長が急激に伸びた時などは、枕が体に合っているかチェックしてあげてください。


子どもを早く寝かしつけるための方法とは?

子どもを早く寝かすには、できるだけ小さいうちから「自分からベッドに行く習慣」をつけることが重要です。そのため、子ども用のベッドや寝床を早いうちから用意して「自分の城」を作ってあげるといいでしょう。

また、子ども自身が早く寝ることを楽しみながら取り組むことも大事です。おすすめの便利グッズは、子ども用のスマートウォッチ。睡眠時間や睡眠の質が測れるので、睡眠の見える化ができ、中には数値や点数が出るものあるので、子どもはゲーム感覚で早く寝ることが楽しみになるでしょう。

子どもが自らベッドに行ったらシールを貼ってあげる、絵本を多めに読んであげるなど、親御さんにとって負担にならない形で毎日続けられるご褒美を用意するのもおすすめです。

コロナ禍などの時代や生活環境の変化で、睡眠不足がきっかけで学校生活や心身の健康に支障が出ている子どもたちも増えているようです。睡眠は、子どもの身体だけでなく、心の健康を守る大切な役割もあるので、今一度、子どもの睡眠を見直し、できることからチャレンジしてみてください。

前編はこちら