親子で楽しむ6月の過ごし方|梅仕事&父の日の簡単おつまみレシピ

6月7月は梅雨の時期。スーパーで梅も並びはじめ、梅仕事の季節でもあります。ここでは、人気イラストレーターの杉浦さやかさんに、雨の日のおうち遊びのアイディアや親子で楽しめる梅仕事について、教えていただきました。さらに、6月のもうひとつのイベント「父の日」にぴったりの簡単おつまみレシピや、6月の神事として知られる「夏越の祓(なごしのはらえ)についてもご紹介します。

<教えてくれた人>
杉浦さやかさん

杉浦さやか

絵本やママ雑誌などでイラストレーターとして活躍中。文章にも定評があり、イラスト&エッセイの著書多数。著書『おたのしみ歳時記』や『わたしたちの歳時記』(ともにワニブックス)では、季節ごとの小さな幸せ、家族と楽しむ年中行事などを杉浦さんのスケッチにより紹介している。
Instagram:@sayaka_sugiura


1_梅雨のおうち遊びアイディア

梅雨の時期は、おうちで楽しく過ごす工夫がカギ。今回、杉浦さんに教えていただいたのは、通販の梱包材としてよく見かける“薄型ダンボール”を使った、昔なつかしい紙しばいごっこ遊び。創造力をくすぐる工作&おうち遊びアイディアで、おうち時間を充実させましょう。

用意するもの
・ダンボール製の薄型の箱(A4またはB5)
・箱のサイズと同じ紙
・紙しばいの絵を描く好きな画材
・マジック
・テープ
・カッター

作り方
1.紙しばいを作る。最初からストーリーを作って絵を描いても、好きな絵を何枚か描いて、あとから即興でお話をつくってもOK!
2. イラストのように、箱の蓋部分をテープで止める。箱を裏返して、観音開きの扉をカッターで切って作る。点線部分は扉が開きやすいようにカッターで線を軽く入れる。1を入れる仕様にするため、片側のみサイドをカットする。
3.扉を開いた部分や周りに、マジックで絵を描く。
4.サイドから絵を入れて、紙しばいで遊ぶ。

「ちなみに娘は即興でお話を作りました。もしうまく話が繋がらなかったとしても『魔法で変身しました!』など、“魔法”を使えばストーリーを進めることができます。

また、紙しばいのほかにも、画用紙に描いた人や動物の絵を割り箸に貼って人形劇をやったり、食べ物の絵を切り抜いてお店屋さんごっこをやったり……遊びを発展させて、長く楽しめるようにアレンジするのもおすすめです」(杉浦さん)

2_親子で楽しい「梅シロップ」作り

6月に親子で挑戦したいことは「梅仕事」。今回は梅仕事の入門編としておすすめの「梅シロップ」の作り方を杉浦さんに教えていただきます。特に、梅のヘタは子どもでも簡単に取れるので、ぜひ親子で一緒に作業を!

さらに、梅シロップを使ってゼリーを手作り。簡単アレンジレシピもここで教えていただきました。

材料・用意するもの
・梅…1kg
・砂糖…1kg
・密閉できる保存瓶
・消毒用の焼酎または食品用アルコール

※もし1kgの梅で作る場合は、2.5L以上の瓶が必要です。子ども用に1Lほどの小さめの瓶を別に用意するのもおすすめです。

作り方
1.梅のヘタを爪楊枝でとる。
2.瓶をよく洗って乾かす。焼酎や食品用アルコールを染み込ませたキッチンペーパーを菜箸で掴み、瓶の中を消毒する。
3.梅を洗って乾かし、青梅→砂糖の順で、青梅と同量の砂糖を交互に入れていく。溶けやすい氷砂糖がおすすめですが、きび砂糖などでもOK。
4.早く砂糖が溶けるように、毎日2〜3回瓶を振る。小さい方の瓶は子どもに任せる。2〜3週間ほどで氷が溶け切ったら完成。

アレンジレシピ:梅シロップゼリー

梅ゼリーの作り方(5個分)
1.ゼラチン5gを大さじ2の水でふやかしておく
2.梅シロップ200ml、水400mlを鍋にかけ沸騰寸前に火を止め、1を入れて溶かし混ぜる。
3.粗熱が取れたら好きなグラスに、ベリーや黄桃缶詰など好きなフルーツを一緒に入れて、冷蔵庫で2〜3時間冷やす。

3_パパも子どももうれしい!父の日の簡単おつまみレシピ

6月第3日曜日は父の日。ここでは、パパだけではなく、子どももママも家族みんなが喜ぶ簡単レシピをご紹介します。

「餃子の皮にいろんな具を置いて巻いて、揚げ焼きにするだけ!食材の組み合わせを考えるのが楽しくて、作業も簡単なので、子どももお手伝いしやすいのがポイントです。しょっぱいものや甘いもの、辛いものなど、好きな具材で自由に作ってくださいね」(杉浦さん)

材料
・餃子の皮
・具材(ちくわ、ウインナー、ベーコン、のり、大葉、コーン、ピザ用チーズ、バナナ、板チョコなどお好みで)
・オリーブオイル

作り方
1.餃子の皮の上に、切ったちくわ、ウィンナー、ベーコン、海苔、大葉、コーンなどと、ピザ用チーズを自由に組み合わせて乗せる。子ども用には、板チョコひとかけ&バナナ、クリームチーズ&ジャムなどを。
2.餃子の皮の端に指で水をつけて、イラストのように巻く。水で両端をとじる。板チョコ入りは溶けて他と混ざらないように四つ折りにする。
3.フライパンに多めに引いたオリーブオイルを熱し、最初は皮のとじ目を下にして焼く。転がしてカリッとするまで4〜5分揚げ焼きにする。

4_「夏越の祓」に行ってみよう!

夏越の祓(なごしのはらえ)とは、6月30日に全国の神社で行われる神事。半年の厄を払い、残りの半年の無事を祈願します。大きい神社には立派な茅の輪が置かれ、参拝客は茅の輪をくぐって穢れを落とすというもの。この茅の輪くぐりには、神社ごとに作法があります。6月下旬以降、10日からひと月ほど設置する神社もあるそうです。

「暑い夏に向けての気持ちの切り替えとして、気持ちのよい行事。大きな茅の輪をくぐることは、子どもにとってワクワクすることなのでぜひ参拝してみてください。子どもには『暑い夏を元気に乗り切ろうね』と声をかけています。お祓いに参加すると、人型に自分の名前を書き、半年の穢れを祓ってくれますよ。また、輪飾りのお守りを授与する神社もあり、居間の神棚や柱に祀ります」(杉浦さん)

また、6月の和菓子である「水無月」。三角の見た目がかわいく、ういろうの上に小豆がのっています。水無月とはもともと旧暦の6月のことで、夏越の祓のときに「水無月」を食べる風習がありました。小豆には“邪気払い”の意味があるといわれています。

「水無月を食べることは元々京都の風習ですが、近年は東京の和菓子屋さんでも夏越しの祓の時期によく見かけます。わが家では夏越の祓に行ったあと、帰りに水無月を買って帰り、おやつに食べています。ちなみに京都出身の友人は、毎年いろんなお店で水無月を買うことを楽しみにしているそう」(杉浦さん)


梅雨や梅仕事、そして父の日、夏越の祓まで、6月ならではの楽しみ方を教えていただきました。

季節を感じるひとときや、一緒に手を動かす時間は家族にとって特別な時間です。杉浦さんに教えていただいたアイディアをぜひ試してみてくださいね。

イラスト:杉浦さやか 編集・文:阿部里歩

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