先輩ママに聞く!
習い事におすすめのスポーツ&スポーツを習うことのメリット

先輩ママに聞く!習い事におすすめのスポーツ&スポーツを習うことのメリット

子どもにはスポーツをやってほしい!と思っているママも多いですよね。そこで、スポーツをしている子どもをもつママに聞いた、スポーツを習うことの魅力やサポート事情などをご紹介。さらに子どもの習い事におすすめの人気スポーツもお届けします。

スポーツキッズをもつ先輩ママの本音トーク

スポーツキッズをもつ先輩ママ

参加していただいたスポーツキッズをもつ先輩ママ
(左から)

瀨戸美佳さん
小4の長男がサッカーのクラブチームとサッカースクールに所属。年長の次男はサッカースクールに。

吉原麗子さん
小3の男児が少年野球チームに所属。

仲安智美さん
小3の男児が剣道を習っている。


子どもが習い事やスポーツを始めたきっかけは?

子どものスポーツ 習い事

――最初に、お子さんがそのスポーツを始めたきっかけを教えてください。

瀨戸さん 主人がサッカーをしていたこともあって、自然とサッカーをやってほしいという気持ちがありました。始めたきっかけは、幼稚園であったサッカーの課外教室。今、兄はクラブチームとサッカースクール(※)、弟はサッカースクールに通っています。

吉原さん うちは主人が野球の強豪校出身で、本気で甲子園を目指していたこともあり、息子にも野球をさせたいという思いがずっとあったんですね。

去年(小2)の秋ごろ、友だちが野球をやっていたこともあって、息子からやりたいと言ってきたんです。小学生の間は、楽しく野球ができればいいし、同じ小学校に縦のつながりや友だちがたくさんできたほうがいいと思い、通っている小学校のグラウンドで活動している少年野球チームに入りました。

仲安さん うちは、私の父が剣道の道場を開いていることもあり、小3の息子は剣道をやっています。私自身、低学年の頃に剣道をやめてしまった後悔もあったので、年長の時に習わせることにしました。

※サッカーのクラブチームは、地域にあるサッカーに特化したチームで、大会などにも出場します(日本サッカー協会4種に所属)。一方サッカースクールは、個人技を磨くいわゆる“サッカー塾”です。
詳細:https://soccermama.jp/240


最初のスポーツはスイミング

子どもにおすすめの習い事 スイミング
――お子さんは今のスポーツを始める前に、別のスポーツもされていましたか?

瀨戸さん スイミングに通っていたのですが、ある程度泳げるようになった時点でやめました。サッカーとの両立が難しくて、息子にどっちがやりたいかを聞いたら、サッカーでしたね。

吉原さん うちもスイミングは習っていました。でも、やらされてる感がありましたね(笑)。

仲安さん 保育園の頃は、水泳、サッカー、体操、ピアノを習っていたんですけど、小学校に入る前に息子と相談して、剣道とピアノに絞りました。

――最初にスイミングを習った後、本格的に別のスポーツを始めるというケースが多いのかもしれないですね。今、お子さんが頑張っているスポーツの魅力はどんなところでしょうか?

吉原さん 野球は団体競技なので、みんなで試合に勝った時の喜び、負けた時の悔しさを共有できるのがいいなと思いますね。息子がランニングホームランを打った時は、大興奮でした(笑)。

瀨戸さん サッカーは、ゴールを決めるポジションの子が上手い選手で、その分、喜びも大きいと思っていました。息子はクラブチームでは、そのポジションなんですけど、なかなか戦力になれず、ベンチにいることも多くって。

一方、スクールでは、中央のポジションなのですが、息子がボールを留めて、ゴールに近づけようとしたり、試合を作り上げていく姿が見られて、感動することも。チームでの役割、個性が出せるポジションがあるというのもサッカーのおもしろさだと思います。

仲安さん 剣道のよさは、挨拶、礼儀作法が稽古の中で培われていくことです。昔からの日本の文化も学べますしね。大人で習いに来ている方が相手をしてくれたり、外国の先生もいらっしゃることがあるので、いろいろな国籍、年齢の方と関わることができるのも魅力だと思います。


子どもがスポーツをすると親はサポートで大変?

子どもの習い事 親のサポート
――今は、どれくらいの練習量でしょうか?野球は練習時間が長いというイメージがあるのですが…。

吉原さん 野球は平日の練習はなく、土・日・祝日は、朝から夕方まで練習か試合があります。休みは雨の日だけですね。

仲安さん 剣道は週に3回、18時半~19時半くらいまで稽古があります。

瀨戸さん 月曜日以外は全部サッカーです。サッカースクールは回数が決まっていないので、週に何回行ってもいいんですが、息子は自分が練習に行かない間に、みんなが上手くなっていると感じるらしく、練習に行きたいみたいです。

――子どもがスポーツをすると、親のサポートが大変そうというイメージがあるのですが…。

吉原さん 送り迎えは親がするのですが、練習中は見守っていなくてもいいですし、自由ですね。お茶当番も3ヶ月に1度なので、大変ではないです。ただ、試合会場には子どもたちを車で連れていくので、車出しはありますね。試合中は、私にできることは何もないので、チームのTシャツを着て、ひたすら応援しています(笑)。

また、食事面では、朝ごはんは米食にして、できるだけ子どもの好きなものを作って、お腹いっぱい食べさせるようにしています。

瀨戸さん 息子が通っているクラブチームやスクールには、少年団のような親の係は一切ないですね。私ができることは思いっきり応援すること。息子の練習や試合を見ていると、何度も感動させられたり、熱い気持ちになることがあるんです。自分の中に、こんな熱い想いがあるなんて、正直思わなかったですね。

仲安さん 稽古のある日は、行く前と帰宅した後に食事をするので、夕飯が1日2回ある感じです。夕飯の支度は大変だと思いながらも、きちんと食べさせないと強い体ができないと思うので、稽古の前と後で、違うメニューを作っています。

稽古中は、息子の様子が気になり見ていることも多いです。先生は、常に息子を褒めて伸ばしてくれるので、稽古で褒められたことを家でもう一度褒めるようにしています。そうすると、よりやる気がでるようです。送迎や食事など大変なこともありますが、私自身が楽しんでいる部分も多いですね。


子どもにスポーツを習わせてよかったこと・成長を感じたことは?

――サポートすること以上に、ママが楽しめたり、感動することも多いんですね!スポーツを通して、お子さんが成長したと感じることはありますか?

仲安さん 挨拶はしっかりできるようになったと感じています。精神面はまだまだですが、少しずつ集中力もついているんじゃないかと思います。

吉原さん 負けず嫌いでもなく、穏やかな子なのですが、向上心がついたと思います。野球が大好きになったので、自分でグローブも磨いていますし「次の試合は絶対打つ」「ピッチャーをやりたい」とやる気に満ちていますね。夢中になれるものができてよかったと思います。

瀨戸さん 次男が、先日初めて合宿に行ったんです。家では、まだ上手に箸を使えなかったり、自分の物も自分で管理できないのですが、合宿ではせざるを得ないので、次男なりに頑張っていたみたいです。集団生活の中で学べることがあったようで、少し意識が変わりましたね。

クラブチームでは、毎年マラソン大会があるのですが、その時に長男が友達に「頑張ろう」「あと何週だよ」と常に声をかけているということをチームメイトのお母さんが教えてくれました。私の前を走る時だけ真剣で、それ以外はダラダラ走っているとばかり思っていたのですが、精神面でもちょっとずつ成長していると思い、嬉しくなりましたね。


スポーツキッズをもつ先輩ママからのアドバイス!

――読者の方の中には、どんなスポーツがいいのか迷っている方もいると思います。そんなママたちにアドバイスを。

仲安さん 剣道は日本の文化でもありますし、礼に始まり礼に終わるという礼儀作法も学べます。外国の方には剣道に興味を持っていらっしゃる方も多いので、子どもの時に習っておくと、コミュニケーションの一つにもなると思います。

吉原さん 試合で息子がバッターボックスに立つと、ハラハラ・ドキドキしますし、野球は見ていても本当に楽しいスポーツです。チームの子どもたちみんながかわいいと思えるようになり、親も一緒になって喜んだり、涙したり。子どもたちが監督を胴上げするシーンは感動ものです。

瀨戸さん サッカーをするには、少年団、クラブチーム、スクールなど、いろいろな選択肢があり、指導方針にも違いがあります。その中でも、子どもが楽しめる環境が一番だと思いますね。


子どもの習い事におすすめの人気スポーツ7選

子どもの習い事におすすめのスポーツ 体操教室

先輩ママに聞いた習い事に人気のスポーツをピックアップ。さらに、そのスポーツが子どもに与える影響やおすすめのポイントなどもご紹介します。子どもにスポーツの習い事をさせたいと思っている方は、ぜひご参考ください。

「水泳教室」

水泳教室は、泳ぎ方を習得できるだけでなく、基礎体力も養われることから、子どもの習い事として人気です。幼児の頃に水泳を習っておけば、水への恐怖心がなくなるため、小学校の水泳の授業も抵抗なく受けることができるでしょう。子どもに水泳を習わせたことで「体力がついた」「体幹が鍛えられた」「風邪を引きにくくなった」と実感しているママも多いようです。また、「小さい頃に水泳を習っていたことでバランスよく筋肉がつき、他のスポーツを行うようになってから相乗効果をもたらした」といった声もありました。

「サッカー」

サッカーは、仲間で力を合わせて勝ち取る喜びや悔しさを感じたり、チームワークの大切さを知ることができるスポーツです。サッカーを習っている子どもを持つママによると「集団行動の中でコミュニケーション力が身についた」という声が多かったです。他に「協調性が養える」「自主性が高まった」「チームプレーやスポーツマンシップなどを学ぶことができ、精神面の成長にもつながっている」といった声もあり、体力や技術だけでなく、サッカーを通して多くのことを学べるようです。

「体操教室」

体操教室では、マット運動、鉄棒、跳び箱、トランポリンなどを行います。小学校の体育の授業にもつながるため、体操を習っていたことで「子どもは見本を披露でき、ほめてもらえたことで自信をもて、自己肯定感にもつながった」という声や「反対に、単調な運動で個人技なので、苦手な子もいる」という声もありました。
また、子どもが新体操を習っているママからは「姿勢保持や身体の柔軟性向上に役立った」という声があがっていました。

「ダンス」「バレエ」

ダンスは、楽しみながらリズム感を習得でき、バレエは、正しい姿勢が身につくと言われています。定期的に発表会があることも多いでしょう。それが子どものモチベーションとなり、努力を重ねることや継続することの大切さを知ること、成功体験につながることもあるようです。

「武道」

武道の中でも人気なのは、剣道、空手、柔道です。武道では、挨拶や礼儀作法などが身につきます。中でも剣道や空手は、体幹が鍛えられると言われ、剣道を習っていた子どもを持つママからは「体幹が鍛えられました。その後、サッカーを習ったのですが、剣道の振りの動きのおかげで、スローイン(ボールを投げ入れること)が上手く、すごく飛びます」といった声もあがっていました。

「テニス」

テニスは運動量が多いため、「運動不足解消になった」「瞬発力がついた」「体力づくりに役立った」という意見がありました。また、親子で同じテニススクールに通うようになったという方もおられました。

「リトミック」

リトミックは、音楽に触れながら、子どもの表現力や創造力など基礎的能力を養う習い事です。子どもにリズム感や音感を身につけさせたいと思って通われるケースも多いようです。「バランス感覚が養われた」「楽しく音楽に触れる事ができ、体を動かせるようになった」というママの声もあり、スポーツを始める前の習い事としても向いているのではないでしょうか。


子どもがスポーツを習うメリット3つ

子どもの習い事 水泳

スポーツを経験することが、子どもの成長にどう影響するのか気になる方もいるのではないでしょうか。そこで、水泳やサッカー、体操、武道など、人気のスポーツを習った子どもを持つ先輩ママに、習い事にスポーツを選択するメリットについてお聞きしました。スポーツを通して学べたこと、経験させてよかったこととは?

1.体力がついて身体が丈夫になる

子どもにスポーツを習わせるメリットの中で、最も意見が多かったのが「体力がつく」「健康な身体になる」という意見でした。どんなスポーツを習ったとしても、週1回以上、身体をしっかり動かすことで基礎体力がつき、丈夫な身体になると言えるでしょう。中でも水泳は肺活量なども鍛えられるので、体力がついたと感じているママも多いようです。また「家にいるとゲーム三昧になりがちだが、習い事で身体を動かすことでストレス発散になっている」「身体を動かすことが好きなり、ゲームに執着がない」という声も。スポーツを習うことで健康な身体が手に入り、ゲーム時間が減るのは、親にとっても嬉しいメリットではないでしょうか。

2.自信がつく

「好きなスポーツを一生懸命取り組むことで自信がついた」「壁を越えられた時に自信がつく」などの声も多かったです。スポーツを習っていると、時に壁にぶち当たることがあるものの、その壁を乗り越えられたことが自信につながっていると実感しているママもいるようです。自信がつくことは、自己肯定感を高めることにもつながるのではないでしょうか。

3.学校以外の仲間ができる

習い事で学校以外の友達と触れ合うため「交友関係が広がる」「いろいろなコミュニティができる」といった意見も多くあがっていました。中でもサッカーはチームプレーが大事になるので「仲間意識が身についた」と感じているママも多いようです。また、「子どもがスポーツをしていたからこそ出会えた人もいて、親の世界も広がった」という意見もあり、親の交友関係が広がることもあるようです。その他「集団行動で自制心がついた」「少しのことではへこたれない精神が身についた」などの意見もあり、心が成長できるのもスポーツを習うメリットと言えるでしょう。


子どもがスポーツを習うデメリット3つ

送迎や時間のやりくりが大変そう・・・と思っている方もいるのではないでしょうか。子どもがスポーツを習っている先輩ママに聞くと、スポーツがもたらすメリットを感じている一方、多少なりともデメリットもあるそうです。ここではとくに意見の多かったデメリットをご紹介します。

1.家族で過ごす時間が減る

子どもにスポーツを習わせるデメリットとして、最も多かったのは「家族で過ごす時間が減る」という声でした。週末に練習や試合、大会があることが多いため、家族で出かける機会が減ったり、家族旅行もなかなか行けなくなってしまうこともあるようです。また、子ども自身も土日が潰れてしまうと、友達と遊べなかったり、好きなことに時間がとれないなど、自由度が減ると言えるでしょう。

2.費用がかかる

スポーツを習うと月謝はもちろん、ユニフォームや道具などは個人で負担しなければいけないので、とくに最初は費用がかかることも多いです。また、合宿などがある場合は、別途費用を負担しなければいけません。ダンスやバレエの習い事では、発表会があると衣装や出演料がかかるケースもあるようです。また、サッカーを習っている子どもの中には、所属しているチームの他にスクールを掛け持ちしているケースも多く、費用もその分かかってしまいます。

3.送り迎えをするのが大変

「送迎が常に発生するので大変」「送迎が遠くて大変」「兄弟がいると送迎の兼ね合いがむずかしい」などの意見も多かったです。

また「ケガが絶えない」という声や、「夕食や宿題の時間が遅くなり、毎回ギリギリでこなしている」「関わりたくない人間関係でも親は逃げられない」といった声もあがっていました。


子どもの習い事にはスポーツがおすすめ

今回ご紹介した他にも、子どものスポーツの習い事はたくさんあります。どんなスポーツの習い事であっても、体力や自信がついたり、仲間ができたりなど、子どもにとってたくさんのメリットがあると言えるでしょう。また、子どものスポーツの習い事を通して、成長を間近で感じることができるのはもちろん、新たな友人ができるなど、親にとってもプラスになることは多いのではないでしょうか。送迎など大変なことはあるものの、子どもの身体と心の成長のためにも、スポーツの習い事はおすすめです。


後編では、スポーツキッズをもつ先輩ママたちによる、スポーツを続ける秘訣や子どもが挫折してしまった際の対処法、スポーツを通して成長したことについてお届けします。

後編はこちら

取材・文:サカママ編集部

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