わが子が愛読していた、「くもんのすいせん図書」の絵本 5選〈整理収納コンサルタント・本多さおりさん編〉

わが⼦が愛読していた、「くもんのすいせん図書」の絵本 5選〈整理収納コンサルタント・本多さおりさん編〉

KUMONでは、一人でも多くの子どもたちを読書好きに育てたいという願いから、「くもんのすいせん図書」を選定しています。これは、子どもたちに人気が高く、内容的にも優れている本から650冊を選りすぐり、読みやすいものから深い内容の本へと13段階に分け、各段階に50冊の本を配列しています。今回はお子さまがKUMON生の本多さおりさんに、わが子が愛読していた「くもんのすいせん図書」についてお聞きしました。

<教えてくれた人>
整理収納コンサルタント
本多さおりさん
本多さおり
「暮らしをラクに楽しむ」をテーマに、収納やモノ選びの工夫を発信。雑誌やSNSのほか、オンラインの個人向け収納相談も行う。最新刊に『あなたを動かす 片付けの切り札』(大和書房)がある。9歳、7歳の2児の母としての経験も活かしたアイデアも好評を集めている。
Instagram:@saori_honda

赤ちゃんの初めての言葉遊びにおすすめ
『じゃあじゃあ びりびり』

じゃあじゃあびりびり

「第一子の出産祝いで、自治体からプレゼントしてもらった一冊。はじめての育児で絵本との関わり方も手探りでしたが、この本は、犬は『わんわん』、水は『じゃあじゃあ』、紙は『びりびり』……と、身近なものをシンプルな絵と耳心地のよい擬音で描いていて、わが子が赤ちゃんの頃に何度も繰り返し読みました。そのうち本人も『にゃんにゃん』『ぶいーんぶいーん』と声を出すようになり、成長を喜んだものです。数年後に改めて手に取ったとき、懐かしい気持ちでいっぱいになりました」

じゃあじゃあびりびり

『じゃあじゃあ びりびり』
作:まつい のりこ (偕成社)

リズムで感覚を刺激し、言葉の世界へ導く
『がたん ごとん がたん ごとん』

がたんごとんがたんごとん

「汽車が『がたん ごとん』と走りながら、りんごやバナナ、哺乳瓶やコップなどを次々に乗せていくお話。シンプルなストーリーですが、繰り返す音のリズムのせいか、読み聞かせているこちらまで心が落ち着いてきます。可愛らしく、どこかおしゃれな絵も魅力的。1980年代の発行と知ったときは、その新鮮さに驚きました。私自身、先輩ママから“わが子にたくさん読んだ本なの”と思い出とともにいただいた一冊。自分もいつか大切な人への贈りものに選びたいと思える絵本です」

がたんごとんがたんごとん

『がたん ごとん がたん ごとん』
作:安西水丸 (福音館書店)

親子で心を穏やかに、眠る前の習慣を作れる
『おやすみなさい コッコさん』

おやすみなさいコッコさん

「主人公のコッコさんが一日の終わりに『おやすみなさい』と声をかけながら眠りにつくお話。読み聞かせているときは、後半になるにつれてあくびをしてみたり、少し眠たいトーンで読んでいたことを思い出します。『ねむらないもん』と、がんばっていたコッコさんが、最後はいつの間にか眠ってしまう展開もほほえましくて、『おやすみなさい、コッコさん』で終わる静かなページがとても好きでした」

おやすみなさいコッコさん

『おやすみなさい コッコさん』
作・絵:片山健 (福音館書店)

スピード感ある展開で、冒険心をかき立てる
『いたずら きかんしゃ ちゅうちゅう』

いたずらきかんしゃちゅうちゅう
「子育ての大先輩である編集者さんからいただいた一冊で、私にとっても思い出深い作品です。小さな機関車のちゅうちゅうが、ある日いたずら心を起こして線路を飛び出し、大冒険を繰り広げるお話。第一印象は『文字が多いな…絵も地味だから、わが子は食いつくかな?』というものでしたが、実際に読んでみると夢中になり、何度も何度もリクエストされました。“アーチボールド”といった難しい登場人物の名前をクイズにして遊んだことも、今では楽しい思い出になっています」

いたずらきかんしゃちゅうちゅう

『いたずらきかんしゃ ちゅうちゅう』
作・絵: バージニア・リー・バートン 訳:むらおか はなこ (福音館書店)

想像を広げ、親子で物語を共有する楽しさを味わえる
『もりのなか』

もりのなか

「主人公の男の子が白いうさぎと出会い、ライオンやゾウ、くまと行進していく物語。実はすべて男の子の想像の世界だったとわかるラストは、読後に余韻を残します。シンプルな線画と静かな語り口が想像力を引き出してくれます。

この本も、子育ての大先輩から、わが子に読み聞かせていた思い出の一冊としていただきました。最初は不思議な世界観にこちらも「?」が浮かびましたが、繰り返し読むうちに、自分が子どもだった頃の独特な感性が呼び覚まされるようで、どこかノスタルジックな気分に。今でも手元に残している、大切な一冊です」

もりのなか

『もりのなか』
文・絵:マリー・ホール・エッツ 訳:まさき るりこ (福音館書店)

「くもんのすいせん図書」とは?

「くもんのすいせん図書」は、世間一般にある大人が子どもに読ませたい課題図書のリストではありません。子どもたちに人気が高く、内容的にも優れている本から650冊を選りすぐったものです。乳幼児から中学生以上まで、だれもがやさしいところから読み始めることができ、自分にあった「ちょうど」の本と数多く出合うことができます。一人でも多くの子どもたちを読書好きに育てたいという願いから、「くもんのすいせん図書」を選定して紹介しています。

▽詳細や一覧はこちらから

撮影:福冨 ちはる 取材・文:阿部 里歩

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