前編

今しかできないことを大切にして、
楽しいことを増やしていく(前編)

佐藤 貴子さん(大阪府在住)

7歳と4歳の男の子のママ。得意のカレーや小物づくりなど、子どもたちと一緒に楽しめるような家事を実践しています。教室スタッフを経て、2015年11月にくもんの先生として教室を開設。

今回の自分らしく輝くママは、子育ても仕事も全力投球の佐藤さんです。働きながら、お子さんとの時間を楽しく育む秘訣とは!? Harmoniesレポーターの藤田さんが、いろんなお話を伺いました。

“○○すべき”を減らして、家事は臨機応変スタイルに

長男が5歳、次男が1歳のときに教室を開設したので、家事や子育てにもまだまだ手がかかる時期でした。家庭と仕事を両立することはもちろん大切ですが、家にいるときは子どもたちと一緒に遊びたいし、休みの日はお出かけもしたい。習い事だってさせてあげたい。でも、体は一つですし、時間は限られています。頑張りすぎてストレスになっても意味がないので、やりくりをいろいろ工夫しながら自分なりに時間を確保するようにしていったんです。

幸いにも両親が近所に住んでいたため、いざというときは頼りにしていましたが、頼りすぎると甘えてしまいますからね。実家へのヘルプは最終手段です(笑)。平日は教室がある日もない日も、家事や教室の準備をだいたい午前中に済ませています。火・金曜日の午後の教室時間はくもんの先生として仕事をし、それ以外の日は子どもたちとの時間を楽しんでいます。時間の使い方を自分で組み立てられるので、私自身もうまく切り替えができているのかなと。

特に家事の際にポイントにしているのが、“すべきを減らす”ことです。“毎日そうじすべき”などの決めごとを減らして、家事は臨機応変スタイルにしています。「アレもしないと!コレもしないと!」と時間に追われることもなくなり、子どもたちとの関わりをいっそう深められるようになりました。ただ、家族や両親をはじめ、人に“感謝すべき”だけは減らさないこと。それが私のルールです。

 


ごはんを食べる時間も、コミュニケーションをたくさん育みたい

今は子育てとくもんの先生に全力投球するタイミングだと思っているので、趣味と言えるほどではありませんが、ミシンで小物をつくったりしています。小学校と幼稚園で必要なマスクや座布団、子どもたちが喜びそうなポーチなどの小物が主ですね。教室のないお昼間や寝静まった夜につくり、子どもたちが帰ってきたり起きたときに見せると、「いつの間につくったの?」と喜んでくれて…。些細なことかもしれないけど、今しかできない喜びだなってつくづく思います。

それは料理においても同じです。仕事がある日はどうしてもゆっくり時間がとれないからこそ、オフの日はただ食べるだけじゃなくて、食べながら楽しみ、コミュニケーションが育めるものをなるべくつくるように心がけています。ピザを一緒につくったり、のり巻きにいろんな具を挟めるようにしたり、子どもたちとごはんを食べる時間も、かけがえのない家族の時間だと思いますから。

なかでも得意なのはカレー。わが家はカレーが大好きで、お昼は家で食べているのに、夜に外食してもカレーを頼んでしまうほど。スパイスから仕込み、普通のカレーやキーマ、スープカレーなど、豊富なレパートリーはちょっと自慢です。それにアニメキャラクターをモチーフにしたデコカレーは、子どもたちも興味津々で大人気!いつも楽しそうに食べてくれています。カレーだと作り置きもできるので、働くママにとってはすごく重宝できる料理ですね。

 


一生懸命な姿を、子どもたちに見せていくこと

最近、小学2年生の長男を見ていると、こっちが感心させられることがたくさんあるんです。体操教室へ行く途中にKUMONのプリントをしたり、次男に「ちゃんとしないと、やりたいことができないよ!」と教えていたり。いつの間にか時間の使い方が上手になっていて、いろんな物事に対する取り組みが自分のためだと理解しているんだなと。昔はプリントをしていてもすぐ眠くなっていたのに、子どもの成長は改めてすごいなと実感しました。

そんな瞬間を見逃さないようにするためにも、私自身も時間の使い方をさらに工夫しながら、ママとしても、くもんの先生としても一生懸命に取り組む姿を子どもたちに見せていきたいですね。長男は「小学3年生になったらもっと難しい教材に挑戦する!」と息巻いていますし、私にだってたくさんの目標があります。だからこそ、いつかのために今しかできないことをする。子どもたちと一緒の時間も、家族がそれぞれに頑張る時間も、みんなで楽しんでいきたいと思っています。

撮影:天野良子(TRON) 文:前出明弘

あわせて読みたい

前へ
次へ

新着記事

前へ
次へ