くもんの先生 村越先生2

 

あれこれ言わずに、子ども自身に考えさせてきた

会社員時代、出産して育児休職を取ったんですが、当時は1歳になるまでのわずかな期間だったんです。わが家の場合は、主人の親と同居していたので復職してからもかなりサポートしてもらいましたが、最初の頃は離れるのが本当に寂しくて。1年くらいはずっと後ろ髪を引かれる状態でした。でも、支えがあったからこそ、出勤したら目の前の仕事に没頭できましたし、好きな仕事としっかり向き合えていたんだと思います。

不安だったことを挙げるとすれば、航空会社のIT関連の仕事だったので、トラブル発生時は徹夜でも対応しないといけなかったこと。帰るつもりが突然帰れなくなることもあったため、息子は3歳の時に「トラブル」という言葉を覚えましたね。だからこそ、離れている時間が多かった分、一緒に過ごせる時間は、親子の絆・信頼関係をしっかり作ることを常に意識して息子と関わってきました。

また、あれこれ言ったり、親の都合に合わせて誘導したりしない。それが、息子が小さい時から大切にしている私の子育てルールです。いつもことあるごとに「あなたは、どうしたいの?」と問いかけ、自分の気持ちや考えを、自分の言葉で伝えられるようにさせていました。小さな子どもであっても一人の人間として尊重することが大事。やっぱり自分の頭で考えることって、年齢は関係ないですから。そのおかげもあってか、今でも親子でいい対話ができています。

 

くもんの先生 村越先生3

 

今の自分にとって、何が最優先かを大切にする

子育てをしていると、毎日の時間はあっという間に過ぎてしまいます。自分の時間も思い通りには使えませんが、私の場合は一日、一日の予定にメリハリをつけることを重視。例えば、この日はいろんな予定を詰めるけど、この日は何も予定ナシというようにするんです。そうすることで、時間の使い方に自由度が増すかなと。

会社員時代に、業務とは別に、女性のキャリアアップのサポートを行う社内プロジェクトに参加していました。キャリアに関する悩み相談をはじめ、ママさん社員の働き方の提案、育児休暇や休職のサポートなどが主なタスク。その時に伝えていたのが、時間の使い方の大切さです。私自身も子どもが小さい時は、保育園のお迎えや、急な呼び出しによる時間の制約があったので、周囲への影響を最低限にするため、前倒しで作業するようにしたり、他のメンバーと情報共有を密にしておくことで、私がいなくても仕事が回るようにしていたんです。

今の自分にとって何が最優先かを考えてスケジュールを組めば、自然と余裕も生まれますからね。そんな会社員時代の経験も、子育てにうまく取り入れるようにしていました。今も家事については、週末の時間がある時に野菜をみじん切りしておいたり、肉に下味をつけておいたり、できることはとにかく前倒し。掃除は…、できない時は気にせず目をつむる(笑)これはメリハリとは言えませんが、割り切ることも大切だなって思っています。

 

くもんの先生 村越先生4 時間管理

 

いつでも柔軟に対応できる、しなやかさを持っていたい

コロナ禍で世の中のいろんなことが変わりましたが、わが家でも主人がテレワークになり、息子もオンライン授業へと切り替わり、プライベートにはたくさんの変化がありました。みんなで家にいることが増えたので、自然と家族間のコミュニケーションも深まり、家事を手伝ってもらえる機会も増えたなと。改めて支え合うことの大切さに気づかされた分、私自身も思うことがあったんです。

それは、やっぱり“当たり前の日常は、当たり前ではない”ということです。これまでの人生の中でも、日常が突然変わることは何度も経験してきました。その度に思うのは、自分で考える力、そして何事にも柔軟に対応できるしなやかさを持つことの重要さ。息子を育てる際も自分で考える力を伸ばすように接してきましたが、「私自身も改めてアップデートしないと!」と実感させられましたね。

また、自宅で過ごすことが多くなったので、SNSを見る時間もグッと増えました。情報収集というよりは、思考力のインプットのため。たくさんの人の意見や言葉を見て、同じ事柄に対する多様な考え方を知ったり、短文でも人の心に刺さる言葉を見つけてハッとさせられたり。これも今だからこそできる、時間の使い方かもしれませんね。

 

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