極力火を使わずに電子レンジを使って短時間で作る野菜のおかずを、料理家の瀬戸口しおりさんに教えてもらいました。電子レンジの用途は食品を温めるのみというご家庭も多いかもしれませんが、野菜の下ゆでなど上手に使えばいつものメニューが大幅な時短になります。忙しい日々の「もう一品」に、ぜひご活用ください。
ポテトサラダ
じゃがいものほかに人参ときゅうりを入れて、野菜をバランスよく摂ることができるポテトサラダに仕上げました。じゃがいもとにんじんは、電子レンジで加熱することで、お鍋でゆでるよりも5〜10分ほど時短になります。
<材料>(2人分)
- じゃがいも…大2個(350g)
- 人参…1/3本
- きゅうり…1/2本
- ハム…2枚
- 塩…小さじ1/2
- 酢…小さじ1
- マヨネーズ…大さじ2
作り方 ※調理時間:15分
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- きゅうりは薄く輪切りにして塩小さじ1/4(分量外)を加えて塩もみし、水気をきっておく。ハムは角切りにする。じゃがいもは皮をむいて半分に切り、さらに6等分する。人参は皮をむいて1㎝幅の半月切りにする。
- じゃがいもと人参を耐熱ボウルに入れて、ひたひたより少なめの水を加えてふわっとラップをかけ、電子レンジ600wで5分間加熱する。
- 電子レンジから耐熱ボウルを取り出し、水を捨てて再度ふわっとラップをして、4~5分ほど加熱する。
- すりこぎなどでじゃがいもと人参をつぶし、熱いうちに塩、酢、マヨネーズを加え混ぜる。粗熱がとれたら、きゅうりとハムを加えて混ぜる。
※電子レンジで加熱した耐熱ボウルは大変熱くなるため、出し入れの際には、必ず鍋つかみを使用しましょう。
ここがポイント!
電子レンジに入れるときは、じゃがいもと人参が半分ほど浸かるほどの水を入れるのがポイントです。こうすることで加熱ムラを防ぎ、具材が効率よくやわらかくなります。さらに、加熱しながらアクをとることができて一石二鳥です。
ジャーマンポテト
お肉料理などの付け合せのほか、ビールのおつまみにもよく合う一品です。じゃがいもは、電子レンジで加熱することで絶妙なホクホク感に。ワンボウルでできるので、洗い物も楽チンです。
<材料>(2人分)
- じゃがいも…大2個(350g)
- 玉ねぎ…小1/2個
- ベーコン(厚め)…50g
- 塩…小さじ2/3
- 粒マスタード…小さじ2
- オリーブ油…小さじ2
作り方 ※調理時間:15分
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- じゃがいもは皮をむいて半分に切り、さらに6等分する。玉ねぎは薄切りにする。ベーコンは食べやすい大きさに切る。
- じゃがいもを耐熱ボウルに入れてひたひたより少なめの水を加え、ふわっとラップをして電子レンジ600wで5分加熱する。
- 電子レンジから耐熱ボウルを一度取り出して水を捨て、塩、玉ねぎ、ベーコン、粒マスタード、オリーブ油を加えて再度ふわっとラップをかけ、電子レンジ600wで4~5分ほど加熱する。
- 全体を混ぜて器に盛りつける。
※電子レンジで加熱した耐熱ボウルは大変熱くなるため、出し入れの際には、必ず鍋つかみを使用しましょう。
ここがポイント!
容器に入れた具材を電子レンジで加熱するときには、ラップをかけることで水分の蒸発を防ぎ、じゃがいもがしっとりやわらかく仕上がります。ポイントは、ラップをふんわりかけること。隙間なくぴったりとかけると破裂することがあるので、注意しましょう。
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レシピ・スタイリング/瀬戸口しおり 撮影/芹澤信次 取材・文/羽田朋美( Neem Tree)