20年近くわが子のお弁当づくりを続け、今まで数々のお弁当のレシピ本や子ども弁当の企画を手がけてきた人気料理家・野口真紀さん。お弁当づくりのプロである野口さんに、時短を叶えながら、子どもが楽しく完食できるお弁当レシピを教えていただく連載企画。今月は、子どもが大好きなサツマイモを主役にした、秋の味覚を楽しむお弁当レシピを教えてもらいます。栄養たっぷりで、ご飯がススム絶品おかずが勢揃い! 秋の遠足や行楽弁当におすすめです。
<教えてくれた人>
料理家・野口真紀さん
料理雑誌の編集者を経て、料理研究家の道へ。育ち盛りの2児のママ。簡単ながら、栄養や健康に配慮した家庭料理や、センスのよいスタイリングが人気。最新刊『毎日食べて体すっきり 野菜の酢漬けと展開レシピ』(MdN社)ほか著書多数。
Instagram:@makinoguchi1022
<今月のお弁当のおかず>
01 サツマイモのおこわ
02 牛肉の味噌炒め
03 小松菜のごま和え
04 エノキのなめ茸(事前準備)
★傷みにくくするポイントは、火を通した調理後のおかずに直接手で触れないこと。清潔なお箸を使って詰めて、菌の付着を防いでください。
01 サツマイモのおこわ
みんなが大好きなサツマイモを楽しめる絶品おこわ。お米の半量をもち米にすることで、モチモチおこわになるだけではなく、時間が経ってもおいしさが続くのでお弁当にぴったりの献立です。
<材料>準備時間:10分以内
・白米…1合
・もち米…1合
・サツマイモ…1本
・酒…大さじ1
・塩…小さじ1/2
・黒ごま…適量
<作り方>
1.白米ともち米をとぐ。サツマイモは2cm角に切る。
2.炊飯器の内釜に米を入れ、水を2合の線まで入れる。サツマイモ、酒、塩を入れて炊飯モードで炊く。
3.粗熱が取れたらお弁当の中に入れて、最後に黒ごまをふりかける。もし余ったおこわを冷凍するときは、できるだけ温かいうちにラップに包むこと。
\時短ポイント/
全ての材料を炊飯器に入れて、いつものようにスイッチを押すだけ! 手軽にお弁当の主役になるメニューがつくれます。
02 牛肉の味噌炒め
短時間でできるのに、おいしさがぎゅっと詰まった肉おかず。味噌が主役の合わせ調味料をあらかじめ用意しておいて、お肉に絡めて炒めるだけの簡単レシピです。冷めてもおいしく、ご飯が進みます。
<材料>調理時間:5分以内
・牛肉(切り落とし)…200g
★合わせ調味料
・味噌、酒、みりん、水…各大さじ1
・砂糖…小さじ1
1.フライパンに油を熱し、牛肉を入れて炒める。
2.★の合わせ調味料を入れて全体を炒める。 粗熱を取る。
\時短ポイント/
調味料を合わせておいて、お肉に絡めて炒めるだけ。合わせ味噌は覚えやすい分量なので、基本の味付けとして覚えておくと便利です。
03 小松菜のごま和え
カルシウムやビタミンC、鉄分、食物繊維など栄養価の高い小松菜と、白すりごまをたっぷり和えた副菜。甘めの味付けが子どもも大好き!
<材料>調理時間:5分
・小松菜…1袋
・白すりごま…大さじ3
・砂糖…小さじ1
・醤油…大さじ1
<作り方>
1.小松菜は4cm幅に切り、塩を入れた熱湯でさっと茹でて、水気を絞る。
2.ボウルに調味料を混ぜて、1を入れて和える。粗熱を取る。
04 エノキのなめ茸(事前準備)
自家製で安心の簡単なめ茸。ご飯のお供にしたり、そばやうどんにかけたり、なめ茸和えなどの副菜にも幅広く活躍してくれる常備菜なので、覚えておきたいレシピです。
<材料>調理時間:6分
・エノキ…1パック(約200g)
・醤油、酢、酒、みりん、だし汁…各大さじ1.5
・砂糖…少々
<作り方>
1.事前準備。エノキは根元を切り落とし、長さを半分に切り、下側をよくほぐす。
2.鍋に全ての調味料を入れて、 中火で煮立てる。1を加えて、ひと混ぜして煮汁となじませ、弱火にて4分ほど煮る。
3.火を止めて、冷ましながら味を染み込ませる。冷蔵庫で1週間、冷凍庫なら1ヶ月保存可能。
\時短ポイント/
事前に作りおきしておけば、朝はお弁当に入れるだけ!
旬のおいしさと栄養がたっぷり詰まった、時短弁当レシピをご紹介しました。秋の遠足や行楽シーンで活躍してくれる献立で、秋の味覚を満喫してくださいね。
次回10月は、可愛いハロウィンがテーマのお弁当をお届けします。お楽しみに!
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料理:野口真紀 撮影:砂原 文 編集・文:阿部里歩 監修:HugMug編集部