子どもをかわいく写す
写真の撮り方&撮影 5つのコツ【公園編】

子どもをかわいく写す写真の撮り方&撮影 5つのコツ【公園編】

出産のタイミングで、気合いを入れて買った一眼レフやミラーレスカメラ。せっかく買ったのに「ついついオート機能を使いがち」と、宝の持ち腐れにしているママも多いようです。子どもの日常をできるだけかわいく記録しておきたいけど、カメラを使いこなせない悩めるママのために、写真家・masacova!さんから写真の撮り方のコツを伝授いただきます。続いてpart.2は公園編。公園や屋外でよくあるシーン別に、ちょっとした工夫でプロのような写真になる機能や構図についてお聞きしました。この撮影テクを使えば、太陽光や風などの影響を受けやすい屋外でも、元気に遊ぶ子どもを素敵に撮影できるはずです。

1
走ったり、
元気に遊びまわる子どもを撮影

公園で遊ぶ子ども
<失敗例>
元気に遊んでいる子どもの姿は写したいシーンの一つですが、動きが素早すぎてなかなかピントが合わず、いい写真が撮れません……。

 

 

<撮影テクニック>
・シャッタースピードを早くする
・連写機能を使う

 
公園で子どもをかわいく写す写真の撮り方 撮影のコツ

「走ったり、遊具で遊んでいる最中など、素早い動きの子どもを撮影するときは、カメラの設定をSやTvにし、シャッタースピードを1/250〜1/500くらいに早くしてみてください。また連写機能を活用して、後でベストな1枚を選ぶのもOK。このテクニックは、運動会でも応用できますよ。あらかじめ場所を決めて、構図や露出を決めてから挑むとクオリティがUPします」


2
天気別の撮影テクニック

 

天気別の撮影テクニック
<失敗例>
晴天は気持ちがいいですが、実はよく晴れた日の太陽光や直射日光は、写真のコントラストも高くなり、キツイ影が出てしまうことも。子どもの表情もまぶしそうになってしまいます。

 

 

<撮影テクニック>
・晴天時や直射日光が当たっているときは、日陰で撮影する

 

天気別の撮影テクニック

「実は屋外での撮影は晴天より、少し曇っている日のほうがいいんです。もし天気がよい日なら、日かげや木かげに移動するだけで、やわらかな光の中で撮影することができますよ。子どもの肌もキレイに写ります。移動が難しいときは、逆光の向きで撮ると影が出にくくなります。ここでは、さらに絞り優先モード(AまたはAvモード)で絞りの数値(F値)を小さくし、背景をふんわりボカしています」

 


 

3
背景も気にかけて撮影する

 

公園で子どもをかわいく写す、写真の撮り方
<失敗例>
公園の遊具で楽しそうに遊んでいる子どもの姿はシャッターチャンス! ですが、ただ撮るだけでは背景がゴチャゴチャしていて、あまり素敵な写真になりません。他の子の写り込みも気になります……!

 

 

<撮影テクニック>
・写り込む色を差し引きする

 

公園で子どもをかわいく写す、写真の撮り方
「ここでは、遊んでいる子どもを遊具の高いところに移動させて、背景には空の割合を増やして撮影してみました。写真に奥行が出て、気持ちの良い1枚に。子どもにぐっと近づき、寄りで撮影することで、子どものナチュラルな笑顔が引き立ちます」

 


 

4
いつもの場所でも
プロっぽく見える構図

いつもの公園や路地で、奥行のある空間を見つけたら、試してみてほしいテクニックがこちらです。

公園や路地で子どもをかわいく写す、写真の撮り方

 

<撮影テクニック>
・あえてど真ん中に子どもをぽつんと残す
・子どもを立たせる前に、試しにシャッターを切り構図を決める

 

「気持ちよい抜けのある空間を見つけたら、子どもをど真ん中に立たせて撮影してみてください。さらに絞りの数値を小さくして、背景もぼかしてみて。長い間、撮られると子どもは飽きてしまうので、先に構図を決めておくのもポイントです。また、一眼レフカメラでは横向きで撮りがちですが、ここでは縦で。被写体の印象を強く見せる効果があります。このテクニックを使えば、何の変哲もない路地などでも一気に特別な1枚になりますよ!」

 


 

5
小道具を使って
素敵にポートレート

ちょっとした記念日など、いつもの場所で特別感を出したい時に使える小道具。ぜひ、屋外にも持ち出して、撮影にチャレンジしてみてください。

小道具を使った子どもをかわいく写す、写真の撮り方 公園
 

「今日は、子どもがいつも遊んでいるお気に入りのぬいぐるみと一緒にポートレート撮影。他にも花束や傘、ガスを入れた風船でもとっても素敵になると思います。絞りの数値を小さくして、背景をぼかしてさらに雰囲気のある1枚に。いつも遊んでいる公園で、大好きなぬいぐるみと一緒に撮ったこの写真を見返すだけで、子どもにとって何気ない、そして大切な日常を思い出すことができますよ」

 


公園などの屋外で、子どもを撮影するテクニックをご紹介しました。ぜひ習得して撮影にトライしてみてください。


記事に登場した専門用語をおさらい!

・絞り(F値)……レンズ内を通る光量を調節するもの。F値の数字が小さいと、絞りが開いている状態になるので、光をたくさん取り込むことができる。奥行きがある場所でのポートレート撮影では、背景をぼかす効果もある。

・シャッタースピード……シャッターが開いてカメラの中に光が当たる時間のこと。調整することで、動いているものを止めたり、ブレを表現することができる。下の数字が小さいほどシャッタースピードが遅くなる。目安として、室内や暗いところでは1/60~1/125秒くらい、屋外の明るいところでは1/500秒くらいを最大として、シーンや明るさに合わせて調整する。


教えてくれた人
フォトグラファー
masacova!さん

フォトグラファーmasacova!さん

フォトグラファーでありながら、キッズ&レディースブランド『michirico』ディレクターとして、さまざまな方面で活躍中。カメラ教室や子ども写真の講師なども務め、写真の楽しさを広めている。

Instagram:@masacova

撮影/masacova! モデル/臼井早由香さん、翠ちゃん 編集・文/HugMug編集部

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