〈3話連載〉あなたの理想の働き方は?
なりたい自分を見つけるレッスン
〜ワーク2 ビジョンを立てる〜

なりたい自分を見つけながら理想の働き方を模索していく特別セミナー第2話。今回は、3年後のなりたい自分へ近づくために様々なビジョンを立てていきます。

参加者のプロフィール、ワーク1の内容は[こちら]をチェック!


使用するワークシート:ビジョンシート

「3年後にどんな姿で働く自分になっていたいか」を中心にして、3年後の「住まい・地域について」「平日の過ごし方」「「趣味・学び・熱中しているもの」「家族」などについて自由に記入していくシート。その際のポイント・大事なのは自分がワクワクできる“絵”を描くこと。描くことで具体化され、描けたものは現実に近づくことができるといわれている。


仕事だけでなく、全ての経験が糧になる
ライフキャリアという考え方

堀江さん:では、「あなたのなりたい自分」ということで、次のワークでは3年後にどんなビジョンを描いているのかを考えていきましょう。ところで、そもそも「キャリア」という言葉にどんなイメージをもっていますか?

大貫さん:仕事の経歴とか、どこまでやってきたか、ということでしょうか。

稲井さん:例えば、キャリアアップという言葉だと、仕事の昇進をイメージしますね。

生山さん:私も、社会的な立ち位置を思い浮かべます。

堀江さん:狭義では、キャリアは「職業生活上のもの」を意味しますが、最近では言葉の意味がどんどん広がっていて、「生涯において個人が果たす役割」というライフを含めたキャリア、例えば学生時代に勉強したことや、子育てや家事などの全てが自分の価値になっていくという考え方に変化してきています。つまり、4つのL(労働/Labor、愛/Love、学習/Learning、余暇/Leisure)がバランスよく統合されてはじめて意味のある人生につながるんです。

大貫さん:これまでの自分の経験が全てキャリアになるという考え方ができると、自信がついてプラス思考になれそうですね。

堀江さん:私自身でいうと、前職に身につけたマーケティング力や分析力と、子どもの頃からやってきたベビーシッターなどの子育て、また父の介護の経験、さらにずっと学んできた社会福祉についてなど、人生の全てが掛け合わさって今の自分になっているんです。皆さんもぜひ自分のスキルやキャリアを語れるようになってください。4つのLを発揮することで全ての価値を膨らませて自己実現につなげていく、これが私が提案するワーク&ライフ・バルーンという考え方です。


3年後のハッピーな自分を思い描き
アクションにつなげる

堀江さん:では、次のワークに取り掛かりましょう。3年後の自分に会った時にこうなっていたらハッピーという状況を思い描いて、仕事、家族、趣味、住まい、休日の過ごし方など、項目ごとに記入していってください。次に、真ん中の欄に3年後の自分を絵に描いてみましょう。絵に描くことで具体化して、人にも伝えやすくなるんですよ。最後に、その3年後の自分を一言で表現してみてください。

生山さん:3年後の自分は、「子どもに応援してもらえる私」です。次男が小学校に入学して一段落するので、それまでリサーチしたものをまとめている状況で、子どもとの時間を大切にしながら自宅で料理教室を開いたり、食に関連したことをやっていたり。読者モデルの経験や人脈も生かせたらいいなとも思います。

稲井さん:3年後には、今のように子育てをしながら仕事もしていて、「かっこいいママといわれる私」です。何か尋ねたら必ず答えを返してくれる人が好きなので、私自身も引き出しを増やして、人を惹きつける人になっていたいです。子育て中のママたちが子連れで来られるようなカフェを開いて、大好きなコーヒーやスコーンを提供するのが夢です。そして休みの日には子どもとたくさん遊びたいですね。

堀江さん:人を惹きつけたいというのは素敵な考え方ですね。食関係なので、生山さんとも重なる部分があるかもしれません。

生山さん:今、稲井さんの話を聞いて刺激を受けました。こうして聞くことで、自分も何かアクションを起こせるかもという気持ちになりますね。

大貫さん:私は今、友人とSNSで発信するアパレルブランドの立ち上げを計画しているところなんです。なので、3年後には軌道に乗っている自分を描きました。好きなことと自分のキャリアを生かして仕事にしている自分ですね。あとは、これまで同様に家族仲良くしていたいです。

堀江さん:実際にアクションを起こし始めているんですね! アクションは続けることが大切なので、ぜひ頑張ってください。ワクワクした未来が皆さんから出てきたところで、では次にそこに行くためのステップを考えていければと思います。

――より明確な3年後の自分のイメージが見えてきたママたち。次回第3 話では、3年後になりたい自分へ近づくための具体的なアクションを考えていきます。お楽しみに。

撮影/川原崎宣喜 取材・文/鈴木志野

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