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今どきママのワーキングスタイル
Part.01

ママのワーキングスタイル意識調査
– フルタイム・パート・アルバイトどれがいい?

 厚生労働省が今年7月に発表した2017年の国民生活基礎調査によると、働く母親*の割合が2004年の調査開始以来、初めて7割を超えたことが明らかになりました。この結果は、ママたちの就労意識に影響を及ぼしそうです。
 実際に、どれくらいのママが仕事をしたいと思っているのでしょうか。35歳から49歳の女性を対象に行った仕事に関する意識調査の結果とともに、ママたちの本音を聞いてみましょう!
<脚注>*18歳未満の子がいる世帯の母親

働くことに意欲的

Q1. あなたは今後、働きたい(もしくは転職したい)と思いますか。

  • 働きたい!20.4%
  • いずれは働きたい41.0%
  • 働きたいと思わない38.6%

「働きたい」「働きたいと思わない」理由

「すぐにでも働きたい(仕事を続けたい)!」ママの声

  • 「大変だけど、自分の人生を楽しみたいから」(6歳以上の女の子のママ)
  • 「働くことで視野が広がると思うから」(6歳以上の男の子と女の子のママ)
  • 「子どもの将来のために貯金をしていきたいから」(3歳の女の子と6歳以上の女の子のママ)
  • 「仕事をして社会貢献に繋がれば嬉しいし、生活にもメリハリがつくから」(6歳以上の男の子と女の子のママ)
  • 「マイホームや旅行などの貯蓄をしたいから」(6歳以上の2人の女の子のママ)
  • 「働いていた方が日々充実するから」(1歳の男の子のママ)
  • 「子育てのリフレッシュになるから」(3歳の男の子のママ)
  • 「働くことで家事・育児だけにとどまらず、自分の可能性を広げていくことができて楽しいから」(0歳の男の子と4歳の女の子のママ)
  • 「自分ががんばる姿を子どもに見て欲しいから」(3歳と6歳以上の女の子のママ)

働きたい理由は人それぞれですが、大きく分けると、「人生を充実させたい」「可能性を広げたい」というポジティブ派、「リフレッシュしたい」という気分転換派、「生活や子どもの将来のため」「貯蓄目的」という暮らし向上派の3つにカテゴライズされるようです。

「いずれは働きたい!」ママの声

  • 「教育費を貯めたいので、子どもが10歳くらいになり、留守番できるようになったら働きたい」(6歳以上の女の子のママ)
  • 「条件が合う仕事や、やりたいことがあれば働きたい」(0歳の男の子と4歳の女の子のママ)
  • 「末っ子が幼稚園に行くようになったらその時間だけパートに出たい」(0歳、3歳、5歳の女の子のママ)
  • 「社会に貢献したい。何か役に立ちたいから」(0歳と6歳以上の男の子のママ)
  • 「社会に出て、人と接したいから」(1歳と6歳以上の男の子のママ)

多くのママにとって「いずれ」とは、「子どもが大きくなったら」というライフステージの変化を指しているようです。この、「大きくなったら」の捉え方は、小学生、小学校高学年、中学生など、人によってさまざま。さらにお子さんの性別や兄弟姉妹の構成などにも影響されるようです。しかし、以前と比較して、日々の生活の中で「少し余裕ができた」と思うようになったら、仕事を始めるチャンスなのかもしれません。

「働きたいとは思わない」ママの声

  • 「子どもが帰ってくるときには家にいて、おかえりと言ってあげたいから」(6歳以上の2人の男の子のママ)
  • 「自分に余裕がないから」(6歳以上の2人の男の子のママ)
  • 「ごはんをしっかり作ったり、子どもと過ごす時間を持ち続けたいから」(3歳の女の子と5歳の男の子のママ)

「働きたいと思わない」と回答したママでも、もしもお子さんに、おかえりと言ってあげられたり、一緒に過ごす時間をしっかり持てたりするのであれば、「働いてもいい」と思う方は少なくないのでは。近頃は働き方改革により、リモートワークやスライド勤務を導入する企業が増えています。こうした制度を自分もしくはパパが利用することで、お子さんとの時間を大切にしながら仕事をすることは、決して夢ではありません。


今回の意識調査の結果、「いずれは働きたい」という回答を含めると、6割の方が働きたいと思っているという結果に。働きたい理由は、教育費やマイホームのための貯金目的以外に、「社会とつながりたい」「充実感を得たい」という意見が目立ちました。“仕事は人生を豊かにするもの”という考えのもと、働くことをポジティブに捉えているママが多いことがうかがえました。
一方、「働きたいと思わない」というママの声では、「子どものそばにいてあげたい」という理由が目立ちました。


希望の就労形態は「パート・アルバイト」が大多数という結果に

Q2. あなたが働く(転職する)場合、次のどのような形態が望ましいと思いますか。

  • フルタイム26.0%
  • パート・アルバイト64.2%
  • 独立・起業4.1%
  • その他0.2%
  • 特に決めていない5.5%

希望する就労形態を選ぶ理由

「フルタイム」を選んだママの声

  • 「自分の人生だから妥協したくない」(6歳以上の女の子のママ)
  • 「子どもへの教育にお金をかけたいから」(0歳の男の子のママ)

フルタイムを選択するママは、働く時間が長い分まとまった収入が得られることや、正社員になることで将来も続けて働けて自分のキャリアアップにつながることにメリットを感じているようです。
また、正社員のほかに派遣社員という選択も。派遣社員は、パソコンや英語など自分のスキルを活かし、仕事の内容や勤務先を選べたりするので、ママのライフスタイルに合わせやすいかもしれません。
一方でフルタイムと聞くと、拘束時間が長く、思い通りに働けないイメージを持つママも多いようです。このことがなかなか一歩踏み出せない理由になっていると考えられます

「パート・アルバイト」を選んだママの声

  • 「子どもの送り迎えがあるから」(4歳と6歳以上の男の子のママ)
  • 「小学生のうちはなるべく勉強や宿題に寄り添いたいから」(6歳以上の2人の男の子のママ)
  • 「家事&子育てと仕事を両立する上で、自分に無理がないように働きたいから」(6歳以上の女の子のママ)

お子さんが幼稚園に上がるくらいから、「少し余裕ができたので16:00くらいまで」「1日3〜5時間程度」という条件で働きたいという人が多くなるという調査結果があります。また、少数派ではありますが、プチ起業などで「独立・起業」という働き方を選択するママも。職種は講師・ヨガのインストラクターなど教える仕事や、ネイリストやwebライターなど、趣味や特技を生かした仕事を選ぶママが多いようです。独立・起業であれば、在宅でできたり、家事や子育ての隙間時間を利用して仕事ができたりするので、実は働くママの希望を叶えやすい働き方と言えそうです。


大変そうだけど生活にメリハリが出そう!ー働くママのイメージとは?

Q3. ママが働くことについて、どんなイメージを持っていますか?

  • 「家庭との両立が大変」(4歳と6歳以上の男の子のママ)
  • 「パパや家族の協力がないと負担が大きい」(4歳以上の女の子のママ)
  • 「自立しているカッコイイ女性のイメージ」(2歳の男の子と5歳の女の子のママ)
  • 「オンオフがあり、気持ちの切り替えができていい」(0歳の女の子と3歳の男の子のママ)
  • 「世界が広がりそう」(6歳以上の女の子のママ)
  • 「子育てが疎かにならないか心配」(6歳以上の男の子のママ)
  • 「キラキラしているイメージ!」(0歳と4歳の男の子と6歳以上の女の子のママ)
  • 「生活にメリハリがつく」(6歳以上の2人の女の子のママ)

「家庭との両立が大変そう」という声が多数を占める中、「生活にメリハリが出そう」「世界が広がりそう」など、仕事をすることで暮らしが向上するイメージを持つママの回答も目立ちました。
実際に、働いているママからは、「子育て・家事と仕事の両方があるから、お互いの気分転換になる」という声や「子育てをしながら働くと、子どもとの時間をより大切にできる」という声が届いています。
ママが仕事を持つことは大変なときもあるけれど、それ以上に得られるものも大きいのかもしれません。

調査概要1
35歳~49歳の女性を対象にした意識調査 実査委託先:楽天インサイト(2018年5月)
Q1の対象者には未婚や既婚(子供なし)の方も含みます。
Q2は「同居している小学生の以下の子供がいる」人が対象で、「子供に関わる仕事に興味がない人を除く」数字です。

調査概要2
★「ママの声」はHugMugが運営するメール会員210人が回答したアンケート結果によるものです(2018年10月集計)

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