KUMONには、全国の各地域でくもんの先生を支えているブランチというチームがあります。奈良ブランチに勤務する皆川さんは、主に担当地域の先生方の教室運営のサポートや学びの場づくりなどを行っています。皆川さんは日々先生と関わるなかで、先生同士の絆の強さや生徒への想いに感動する瞬間がたくさんあると話します。そんな皆川さんと先生方のエピソードをお届けします。
<今回話を聞いたKUMONの社員>
奈良ブランチ 皆川さん
フランチャイズなのに、先生同士のつながりが強いのはなぜ?
話は新入社員時代にまで遡りますが、先生方の強い絆に驚き、感動したエピソードがあります。それは、先生同士で「こんな風に指導したらいいかも」「これをやってみたらうまくいったよ!」と、惜しみなく情報共有をされている姿を目の当たりにしたときのことです。
キャリアの長い先生と開設して間もない先生が一緒に教材について学ぶ勉強会に参加させていただきました。後輩の先生のお悩みに対して先輩の先生は、その生徒さんの学習の様子、教材のどこで課題があったのか、教材を解くのにどれくらいの時間がかかっているのかなどを丁寧に聞いたうえで、「こういう声かけをしたらいいよ」「教材セットをこういうふうに工夫してみて」と、具体的にアドバイスをされていました。そして、学習の様子を受け、ほめ所をお伝えされていました。わが事のように一緒に悩んでくださり、また、後日「学習がうまくいった!」というよい報告があった際も、心から喜ばれているんです。
※教材セットとは、成績表に次学習する教材を挟んで準備すること。

一方で、後輩の先生から先輩の先生へ最近の受験情報や学校の様子などをお伝えされることも。「こんなチラシや教室だよりを作ったよ」とPR活動の例や事務作業の工夫など、先生方はあらゆる情報を快くシェアされています。
また、先輩の先生が後輩の先生から質問をされることで「自身の学びが深まった」「初心にかえることができた」「改めて自分自身が大事にしていることが分かった」などとおっしゃられていることもよく耳にします。
お仲間の先生同士で、応援し合われている姿を目の当たりにして、私は驚きました。フランチャイズはこんな感じだろうという先入観があったのかもしれません。なんて素敵な世界だろうと心が震えました。こんな風にKUMONでは、キャリアや立場に関係なく、相互で学び合う風土が根付いています。
「KUMONに通うことで、よりよい人生を過ごしてほしい」という想い、そして、公文式の学習法や教材がいい!という確信をお持ちなんだと感じました。よりよいものを地域へ、日本中へ、世界中へ。その想いが根底にあるからこそ、先生同士の絆も自然に生まれるんだと、腑に落ちました。さらに「私も先輩の先生から教えてもらったので、していただいたことを還元していきたい」とおっしゃっていただくことも多いです。
また、「くもんの先生を始めたからには、楽しさとかやりがいを感じてほしい。長く続けてほしい」と、先生方は口を揃えておっしゃいます。そのための関わりや声かけだったりするのかなとも感じています。
わが子のように生徒を想う、先生の想いに日々感動

「ここまでオープンに情報共有されているのはなぜでしょうか?」と先生に伺ってみたことがあります。その時に、「KUMONを学ぶ子どもたちが一人でも多くなったら、という気持ち。みんなにKUMONをしてほしいし、公文という学習法で賢くなってほしい」と答えてくださいました。
どの先生方もそんな想いで日々子どもたちと向き合い、指導してくださっていることを感じています。
例えば、成績表に教材を挟んで準備する教材セット。単なる作業のように思えるかもしれませんが、先生は一人ひとりの生徒さんに合った教材を、生徒さんのことを想いながらセットされています。これまでの学習の様子、教材を解くのにかかった所要時間や点数などはどうか。成績表に載っている記録だけではなく、宿題の文字に乱れがなかったか、プリントがくしゃくしゃになってないか。教室にどんな表情で入ってきて、どの位置に座り、どんな表情で帰っていくか。「教材を渡すときにどんな声かけをしよう?」「できたらこんな風にほめてあげよう」など、本当にたくさんのことを思い巡らせながら、準備されています。
また、先生は生徒さんの成長をわが子の成長のように喜ばれているんです。「18歳になったときや社会に出たとき、こんな風になってほしい」と、未来を描きながら日々指導されています。先生が生徒さんを想う気持ちや愛情に日々感動しています。
自分自身の子育て観も大きく変化しました
私は現在、2人のきょうだいを育てる母です。KUMONで働くなかで、素敵な先輩ママとたくさん出会ってきたので、産休に入る前から理想の母親像がありました。しかし、実際に子育てがスタートしてみると、なかなかうまくはいかなくて……。理想とは違う育休期間になりました。
産休から復職した後、先生と関わらせていただくなかで、わが子との関わり方や子育てへの考え方が大きく変わったなと思います。叱る回数が減り、ほめる回数が圧倒的に増えたと感じています。

先生は、子どもたちのありのままを認めて、受け入れて、ほめてくださっています。私も先生に子育ての悩みをぽろっとこぼしてしまうこともあるのですが、そういうときもまずは寄り添ってくださるんです。例えば、「どうしても待てないんです」と相談すると、「それが一番難しいのよ。でも、お子さんが自分からできるようになったらすごく楽になるから。少しずつやってみたら?」という風に、少し先のことも示してくださいます。時には、自分が想像もしないような長い先の未来を明るく示してくださることも。先生の存在は大きいなと、保護者視点でも感じています。
また、教室では先生のほめ言葉がたくさん聞けるので、「こういう観点でほめるんだ」と気づいたり、「たしかに考え方によっては、これって前向きに捉えられることかも」などと、切り替えられるようになったことも大きいです。
日々いろんな子育ての悩みはありますが、先生からのアドバイスを思い出して、一呼吸置いてみたり、まずはわが子の気持ちに寄り添ってみたり、自分の言葉を振り返ってみたりすることができるようになりました。
教材を通じた子どもたちの成長に、時には言葉にならないほど心が震えて、感動することがあります。くもんの先生は、その感動を積み重ねていけるかけがえのないお仕事です。卒業生が遊びに来ていろんな嬉しい報告をしてくれたり、子どもだけでなくお孫さんまで連れてきてくださったり、深い信頼関係を築いていらっしゃいます。
また、素敵な仲間との出会いもあります。子どもたちの変化や成長をみんなで喜び、よりよいものを追求するための努力を惜しまない。認め合い、尊重し合う関係性で、こんな素敵な集団は他にあるのかな?と思っているくらいです。興味を持っていただいたなら、ぜひ一歩踏み出していただければ嬉しいです。