わたしの夢中が育っていく -KUMON STORIES-

社員が語る、くもんの先生! Vol.1
~先生のご勇退時のエピソード~

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地域のKUMONの担当スタッフとして、先生方の教室運営のサポートや学びの場づくりなどの業務を行う広島ブランチ勤務の中村 友さん。日々の先生方との関わり合いのなかで、心に残る”先生との出会い”がたくさんあるそうです。その中でも今回は、中村さんと中村さんのご家族も大きく影響を受けた、ある先生とのエピソードをお届けします。

<今回話を聞いたKUMONの社員>
広島ブランチ 中村さん

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社員として、保護者として。尊敬するN先生との出会い

N先生との出会いは、くもんの先生たちのための勉強会を開催したとき。KUMONでは、先生たちが集い、勉強・交流する場を定期的に設けています。当時私の担当地域の先生方が、知識も経験も豊富な先輩のN先生から学んでいただける機会をつくれたらと思い、N先生に企画段階からご協力いただいたことが最初のきっかけです。

勉強会当日N先生は、後輩の先生方の個性をよく見て、それぞれの先生が大事にしたいことをヒアリングした上で、丁寧にアドバイスをされていました。一人ひとりの先生の話にしっかりと耳を傾け、寄り添う姿がとても印象的でした。

また、N先生の教室の雰囲気もまた魅力的でした。N先生は、教室に通う生徒さんのことだけではなく、保護者の方々や教室スタッフの方、地域の先生方、みんなの幸せを願い、真摯に実践され続けていることを目の当たりにしました。

その後ご縁があり、当時6歳と4歳のわが子がN先生の教室に通い始めます。

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「自分ごとで考えてくれた」保護者面談

これは、電車が大好きでこだわりが強かった当時6歳の長男の保護者面談のときのことです。学習の話が終わった後、「将来、○○大学工学部に入学して、〇〇電鉄の整備部門に入社して、他の社員と一緒に楽しそうに電車をメンテナンスしたり、触っているような姿が浮かぶ」と、嬉しそうに話してくださいました。

私たち夫婦間でも「中学校はこの学校に行けたらいいね」など、近い未来のことを話したことはありました。ですが、N先生の話はさらにその先のこと。普段からわが子のことをよく見て理解してくれていると実感はしていましたが、大学生や社会人になった時のことまで具体的にイメージして話してくださったのです。とても驚いたとともに、親として嬉しく、心強く思ったことを鮮明に覚えています。

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そんなN先生がご勇退を決められました。最後の教室日には、多くの生徒さんと保護者の方々がN先生に会いに来られていました。そして全員が名残惜しそうな表情を浮かべておられました。私たち夫婦と同じように、保護者の皆さんにとって先生は“子育てのよきパートナー”だったことを実感した瞬間でした。

ちなみに私の妻は、今は「くもんの先生」をしています。妻が「くもんの先生」になる道を考えるようになったきっかけも、N先生との出会いが大きかったようです。

KUMONの教室を起点に、全員で成長していく

最近、別のある先生のご勇退に立ち会うことがありました。15年ほど前、私がKUMONの担当スタッフとして、教室開設をサポートした先生です。開設当時、先生から質問を受けたり、意見交換を行ったり、一緒に思考錯誤をしながら教室発展に向けて取り組んでいました。

その後、私は異動になり、先生の担当から離れることになるのですが、15年の時が流れ、再び私が担当させていただくことになり再会。その先生は生徒さんの成長をひたすら願い、先生として長年活躍されていました。

そして、その先生がご勇退時に実施した懇談会では、保護者の方だけではなく、卒業生までたくさんの人が集まりました。先生はご挨拶のなかで、何より生徒さんの力になりたい、そして保護者の方と一緒に生徒さんの成長を実現していきたいという想いで毎回教室をしていたこと。皆さんとコミュニケーションを重ねるなかで、成長を願う想いが強くなったことで、さらに研鑽を積み自分自身も成長させてもらえたことに対して、感謝の気持ちを伝えられました。そして「KUMONの教室がとても大きな存在だった」とも。その会を経て、くもんの先生の仕事の価値を強く再確認しました。

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私は、KUMONの教室のサポートを続けて24年ほどになります。くもんの先生は子どもたちの成長を願い、保護者の方々に対しても「力になりたい」と、強くまっすぐな想いで取り組まれています。そんな素敵な先生方の近くで、一緒に伴走していけることがこの仕事の面白さです。

昔から、全国どの場所でも変わらず先生方が大切に紡いできたことを、私も大切に紡いでいきたい。私は先生方にとって一番の応援団長として、その想いを地域に届けていきたいと思っています。

まずは、子どもたちの成長を実現する場としてくもんの先生を選んでくださったこと。そのなかで、先生が人としても大きく成長されていく姿をお見せくださること。先生方への強い感謝とともに、そんな先生方と関われる喜びと、誇りを感じています。