わが子が愛読していた、「くもんのすいせん図書」の絵本 5選〈整理収納コンサルタント・本多さおりさん編〉
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<教えてくれた人>
整理収納コンサルタント
本多さおりさん

「暮らしをラクに楽しむ」をテーマに、収納やモノ選びの工夫を発信。雑誌やSNSのほか、オンラインの個人向け収納相談も行う。最新刊に『あなたを動かす 片付けの切り札』(大和書房)がある。9歳、7歳の2児の母としての経験も活かしたアイデアも好評を集めている。
Instagram:@saori_honda
赤ちゃんの初めての言葉遊びにおすすめ
『じゃあじゃあ びりびり』

「第一子の出産祝いで、自治体からプレゼントしてもらった一冊。はじめての育児で絵本との関わり方も手探りでしたが、この本は、犬は『わんわん』、水は『じゃあじゃあ』、紙は『びりびり』……と、身近なものをシンプルな絵と耳心地のよい擬音で描いていて、わが子が赤ちゃんの頃に何度も繰り返し読みました。そのうち本人も『にゃんにゃん』『ぶいーんぶいーん』と声を出すようになり、成長を喜んだものです。数年後に改めて手に取ったとき、懐かしい気持ちでいっぱいになりました」

『じゃあじゃあ びりびり』
作:まつい のりこ (偕成社)
リズムで感覚を刺激し、言葉の世界へ導く
『がたん ごとん がたん ごとん』

「汽車が『がたん ごとん』と走りながら、りんごやバナナ、哺乳瓶やコップなどを次々に乗せていくお話。シンプルなストーリーですが、繰り返す音のリズムのせいか、読み聞かせているこちらまで心が落ち着いてきます。可愛らしく、どこかおしゃれな絵も魅力的。1980年代の発行と知ったときは、その新鮮さに驚きました。私自身、先輩ママから“わが子にたくさん読んだ本なの”と思い出とともにいただいた一冊。自分もいつか大切な人への贈りものに選びたいと思える絵本です」

『がたん ごとん がたん ごとん』
作:安西水丸 (福音館書店)
親子で心を穏やかに、眠る前の習慣を作れる
『おやすみなさい コッコさん』

「主人公のコッコさんが一日の終わりに『おやすみなさい』と声をかけながら眠りにつくお話。読み聞かせているときは、後半になるにつれてあくびをしてみたり、少し眠たいトーンで読んでいたことを思い出します。『ねむらないもん』と、がんばっていたコッコさんが、最後はいつの間にか眠ってしまう展開もほほえましくて、『おやすみなさい、コッコさん』で終わる静かなページがとても好きでした」

『おやすみなさい コッコさん』
作・絵:片山健 (福音館書店)
スピード感ある展開で、冒険心をかき立てる
『いたずら きかんしゃ ちゅうちゅう』

「子育ての大先輩である編集者さんからいただいた一冊で、私にとっても思い出深い作品です。小さな機関車のちゅうちゅうが、ある日いたずら心を起こして線路を飛び出し、大冒険を繰り広げるお話。第一印象は『文字が多いな…絵も地味だから、わが子は食いつくかな?』というものでしたが、実際に読んでみると夢中になり、何度も何度もリクエストされました。“アーチボールド”といった難しい登場人物の名前をクイズにして遊んだことも、今では楽しい思い出になっています」

『いたずらきかんしゃ ちゅうちゅう』
作・絵: バージニア・リー・バートン 訳:むらおか はなこ (福音館書店)
想像を広げ、親子で物語を共有する楽しさを味わえる
『もりのなか』

「主人公の男の子が白いうさぎと出会い、ライオンやゾウ、くまと行進していく物語。実はすべて男の子の想像の世界だったとわかるラストは、読後に余韻を残します。シンプルな線画と静かな語り口が想像力を引き出してくれます。
この本も、子育ての大先輩から、わが子に読み聞かせていた思い出の一冊としていただきました。最初は不思議な世界観にこちらも「?」が浮かびましたが、繰り返し読むうちに、自分が子どもだった頃の独特な感性が呼び覚まされるようで、どこかノスタルジックな気分に。今でも手元に残している、大切な一冊です」

『もりのなか』
文・絵:マリー・ホール・エッツ 訳:まさき るりこ (福音館書店)
「くもんのすいせん図書」とは?
「くもんのすいせん図書」は、世間一般にある大人が子どもに読ませたい課題図書のリストではありません。子どもたちに人気が高く、内容的にも優れている本から650冊を選りすぐったものです。乳幼児から中学生以上まで、だれもがやさしいところから読み始めることができ、自分にあった「ちょうど」の本と数多く出合うことができます。一人でも多くの子どもたちを読書好きに育てたいという願いから、「くもんのすいせん図書」を選定して紹介しています。
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わが⼦が愛読していた、「くもんのすいせん図書」の絵本と小説5選〈シンプルライフ研究家・マキさん編〉
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<教えてくれた人>
シンプルライフ研究家・時産アドバイザー
マキさん

SNSやYouTubeを通じて、心地よく生きるための家事や暮らしのコツを発信中。最近は、時間を生み出す考え方“時産“のアイディアが大人気。近著に『これからの人生を豊かにする時産 時間と心に「余白」が産まれる暮らし方』(文藝春秋)がある。17歳、12歳の姉妹の母。
Instagram:@econaseikatsu.maki
シンプルな言葉が、言語への入り口に
『もこ もこもこ』

「突然、地面が『もこ』『もこもこ』とふくらみ、次々と不思議な展開が広がっていく絵本です。登場するのは『もこ』『にょき』『ぱく』といった擬音ばかり。わが子がまだ発語がない赤ちゃんの頃、リズムを変えたり小声でささやいたり、大きな声で読んでみたりすると、そのたびに笑ったり驚いたりと豊かな反応を見せてくれました!親子で楽しめる遊び心あふれる一冊だと思います」

『もこ もこもこ』
作:谷川 俊太郎 絵:元永 定正 (文研出版)
友だち関係や社会性を学べる
『いやいやえん』

「こぐまのしげるちゃんが、わがままや『いやいや』ばかり言っているうちにたどり着く『いやいやえん』での体験を通して、子どもらしい自己主張や葛藤がユーモラスに描かれています。保育園の男の子のお話なので、とても身近に感じられたようで、よく子どもたちに読み聞かせをしていました。“ああ、こんな子もいるんだなぁ”と興味深かったようで、しげるちゃんの失敗談を見ては、“自分は真面目に登園しよう”と思ったのかもしれません(笑)」

『いやいやえん』
作:中川李枝子 絵:大村百合子 (福音館書店)
自然を感じ、食べることの喜びを分かち合える
『14ひきのあさごはん』

「私が子どもの頃から大好きだった、いわむらかずおさんの14ひきシリーズは、わが家の読み聞かせ絵本の定番でした。季節ごとに自然が描かれているので、花や虫の名前をわが子に教えるのにもちょうどよく、温かみのある世界観は想像力をかき立ててくれます。
『14ひきのあさごはん』では、ねずみの家族が力を合わせて森で摘んだ木の実や野菜を囲み、にぎやかに朝ごはんをいただく様子が書かれています。家族で食卓を囲む楽しさや、自然の恵みへの感謝を伝えられる一冊です」

『14ひきのあさごはん』
作:いわむら かずお (童心社)
違いをこえて分かり合う心を育む、友情の物語
『あらしのよるに』

※写真は大型版の絵本です。くもんのすいせん図書では単行本を紹介しています。
「嵐の夜に出会ったおおかみとやぎ。暗闇の中で互いの正体を知らないまま語り合い、やがて深い友情を育んでいく物語です。“どんなお友だちとも仲良くしようね”と、間接的にわが子へ伝えやすい内容でした。多文化共生が求められる今の時代、国や宗教の違いがあっても、人と人とのつながりがあれば困難を乗り越えられるのではないか。そんな希望を感じさせてくれる感動作です」

『あらしのよるに』
作:きむら ゆういち 絵:あべ弘士 (講談社)
自分を信じて、前に進む力をくれる
『西の魔女が死んだ』

「中学生のわが子がこの夏に読んでいた小説です。学校に行けなくなってしまった少女・まいが、“西の魔女”と呼ばれるおばあちゃんと田舎で修行をしながら暮らすひと夏。修行といっても、魔法の使い方ではなく、規則正しい生活を送り、人として大切な習慣を身につけること。おばあちゃんが伝えたかったのは、強く生きるために自分自身と向き合うこと、人の目を気にせず自由に生きていいというメッセージ。生きる力や別れを受けとめる力を、静かに授けてくれる一冊です」
『西の魔女が死んだ』
著:梨木香歩 (新潮社)
「くもんのすいせん図書」とは?
「くもんのすいせん図書」は、世間一般にある大人が子どもに読ませたい課題図書のリストではありません。子どもたちに人気が高く、内容的にも優れている本から650冊を選りすぐったものです。乳幼児から中学生以上まで、だれもがやさしいところから読み始めることができ、自分にあった「ちょうど」の本と数多く出合うことができます。一人でも多くの子どもたちを読書好きに育てたいという願いから、「くもんのすいせん図書」を選定して紹介しています。
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