わたしの夢中が育っていく -KUMON STORIES-

「教材は先生と子どもたちを繋ぐもの」
公文式英語教材制作の裏側

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KUMONの教室で子どもたちが学習する際に使用する、英語教材の制作を行う英語チーム。今回は英語チームの渡邉絵里リーダー、大古恵さん、ベンジャミン・マクナブさんに登場いただき、どんな風に教材制作を行っているのか、お話を伺いました。

自然と英語を身につけられることが、KUMONの英語教材が目指すかたち

英語チームは主に、子どもたちが学習する英語教材の開発と改訂を担当している部署になります。現在は3AからO教材、さらに研究コースまで、全28教材。子どもたちが教材を通じて高い英語力を身につけていける、そして先生方が指導しやすく、子どもたちの能力を高めていける教材作りを目指して、チーム一丸となって取り組んでいます。KUMONの教室の様子を思い浮かべながら、子どもたちがどう解くのか、先生方がどう指導していかれるのかを想定しながら制作していきます。また、先生方に講座などを通じて指導の留意点をお伝えしたり、刊行物などで教材に関する情報発信も担当しています。(渡邉)

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KUMONの英語教材は、“高度な英文読解力を育てる”という目的のために作られています。例えば幼児や小学生から英語を学び始めると、「appleなどの身近な単語をまねして言い、言えるようにする」というところから学習を始める子どもたちも多いのですが、そこから少しずつ単語を覚えていき、単語が書けるようになり、英文を組み立てられるようになり、最終的にはノーベル賞を受賞した作家の作品などの英語の原書を読むことができる ようになります。原書を読むことを通じて世界が広がり、さまざまな価値観を得られる英文読解力をつけることが教材のねらいです。「まねして言う」学習をする教材から、全ての教材が「読解力をつける」というねらいを達成するために作られているんです。目標に向けて、全ての教材が一直線につながっているのは、英語教材だけでなく、全ての公文式教材の大きな特長だと思います。子どもたちは、教材から学び、教材を進める中で自然に力をつけていくことができます。英語力だけではなく、「自学自習」で学ぶ力を一緒に育てていけることも大きな特長です。(大古)

私は英語のネイティブスピーカーとして、文法が正しいか、英語が自然かどうかをチェックしたりする役割も担っています。日本の子どもたちがどこを難しいと感じるかということは、私自身にとっては想像しがたいこともあります。子どもたちの思考や解答を想像しながら、一体何が難しいのか、常に考え続けることを大切にしています。(ベンジャミン)

くもんの先生や子どもたちと一緒に、「もっといいもの」へ開発・改良していく

もちろん、教材は一度作ったら終わりではありません。「もっといいものはいつもある」という気持ちを忘れずに、制作・改訂を続けています。教材をたくさんの先生方や子どもたちに使っていただくと、ご意見が集まってきます。「ここがいいね!」というお褒めの言葉もあれば、「この問題は、難しがる傾向にあります」「このあたりで音読を難しがる生徒がいます」というように、お声はさまざま。KUMONには、先生方からのご相談やご質問を受けつける部署があるので、そこにお声が集まることもありますし、私たちが先生方にお話を伺うこともあります。常に教材に関する情報収集は欠かせません。私たちが改訂の際に一番気をつけているのは、課題の根っこを冷静に分析することです。たとえ同じ箇所に同じような問い合わせが集中していたとしても、その一部だけを改訂すれば課題が解決するのか、もっと前段階の教材に課題が隠れているのか、見極めていく必要があります。(渡邉)

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やはり教室で、子どもたちを一番近くで見てくださっている先生方のお声は本当に貴重なんです。「この問題のこの部分で間違ってしまう生徒さんが多いです」「これで何人目です」など、詳細に教えてくださることもあります。先生方は、子どもたちのことを本当によく観察してくださっているんだということを実感する瞬間です。また、私たちは「子どもから学ぶ」という姿勢も大切にしています。実際に、教室で子どもたちが解いている様子を見ていると、発見やヒントがたくさんあります。私たちは、全国にいる先生方や子どもたちと一緒に、教材を作っていると思っています。(大古)

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子どもたちの成長を見守っていける仕事

教材で学習している様子はもちろん、制作・改訂した教材で成長していく子どもたちのことを見聞きするたびに嬉しくなります。以前、先生から「この問題を、生徒さんがこのように解答してきたけれど、この解答でもよいのでしょうか?」と、問い合わせをいただきました。それは解答書に記載されている答えとは違ったのですが、そのお子さんの解答と考え方を伺うと、「なるほど、そんな風に考えるのか」と驚きました。子どもたちは本当によく考えていると、私自身が新しい視点に気づかせてもらった瞬間でした。こんなふうに、子どもたちの秘めた力や可能性に驚くことがたくさんあります。(ベンジャミン)

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本当は毎日教室に行きたいくらい、私たちも子どもたちの学習を観察することが大好きなんです。教材の作り手として、スラスラ解けるような問題ばかりではなく、「ここはちょっと考えて欲しいな」という意図で考える問題もあります。その問題で考え込んでいるお子さんを、「そうだよね、難しいよね。どう考えるかな?」と見守り、乗り越える瞬間や、その時 の子どもたちの表情を見ることができると、本当にうれしいです。先ほどベンジャミンさんも話していたように、こんなふうに毎日頑張って、日々成長していく子どもたちを、先生方は長い期間、一番近くで見守っていくことができます。子どもたちのすごさや可能性に触れられることが、くもんの先生の仕事の魅力だと思います。(大古)

「KUMONに通い始めたときは小さかったお子さんが高校生になり、さらに大学生になって教室スタッフとして教室に戻ってきて、後輩の子どもたちにアドバイスをしている姿が見られるのも魅力」なんてお話も、先生方からよく聞きます。ここまで1人のお子さんの成長を見守れるお仕事って、なかなかないと思います。くもんの先生は日々子どもたちを褒め、励ましてくださっています。そこには必ず教材があり、私たちの想いの詰まった教材に、先生方が息を吹き込んでくださっているんだと感じています。教材を通じて可能性を発見し、子どもたちを最大限に伸ばしてくださっていることに感謝の気持ちでいっぱいです。子どもたちと先生、保護者の方を繋いでいる教材の制作に携われていることに、私たちは大きなやりがいを感じています。(渡邉)

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