わたしの夢中が育っていく -KUMON STORIES-

世界へ広がるKUMON。
世界各地で学び合うくもんの先生

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父親の「わが子への想い」から始まった公文式。現在は日本だけでなく、世界60を超える国と地域に広がっています。今回は、KUMONが世界に広まったきっかけと、世界各地で学び合う「くもんの先生」についてお届けします。

日本から世界の子どもたちへ。
公文式が広がったきっかけ

1958年に創始者・公文 公(くもん とおる)によって誕生した公文式。当初から、公文 公は「学びたい人がそこにいる限り世界の子どもたちへも公文式を普及させたい」という強い想いを持っていました。

日本で学習していた生徒が、父親の海外駐在などの理由で現地に住むようになり、「海外でも公文式を続けたい」という声が寄せられたことをきっかけに、1974年ニューヨークに第1号教室を開設。同じく1970年代に、台湾、ブラジル、ドイツで日本人の子どもたちを対象とした公文式教室が開設されていきました。

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教室での学習効果の高さが地域で評判となり、徐々に現地の子どもたちも学習するようになりました。やがて、現地のくもんの先生による現地の子どもたち向けの教室開設も増え、その地域や国に根ざした公文式教室が広がっていきます。

さらに1980年代、アメリカのニュース番組や雑誌などで、公文式が取り上げられたことがきっかけとなり、世界中から教室開設の要請が次々に寄せられました。それらの要請に応える形で、世界各地で「現地のくもんの先生による、現地の子どもたちが学ぶ公文式教室」が急速に広がりました。

よりよい指導のために。
世界各地で学び合うくもんの先生や社員

前述のような世界への広がりを支えるのは、教材や指導の質とその向上。特に注目すべきことは、世界各国のくもんの先生が、よりよい指導のために学び合っているということです。

その一つが、『公文指導者研究大会』です。年に一度、全国各地からくもんの先生や社員が集い、地域を越えて学び合う場として、日本では1979年から毎年開催。今では、北米や南米、ヨーロッパなどの海外地域本社でも開催されています。

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公文指導者研究大会の様子

『公文指導者研究大会』の内容の一つをご紹介します。グループで研究テーマを決めて仮説を立てて、教室での指導にあたり、子どもたちの教材の進み具合や取り組みの様子などを観察し、その内容をまとめて、一年に一度の研究大会で発表するというもの。研究成果は、全国のくもんの先生や社員にも共有されるため、研究に参加していないくもんの先生も、この研究成果を教室での実践の参考にすることができます。全国各地から集い、くもんの先生同士、そして子どもたちから学ぶ公文指導者研究大会。くもんの先生は、その学びを教室での指導・実践に生かして、日々研鑽を積んでいるのです。

その他にも、国境を越えて社員が集う国際会議が開催されたりと、世界各地でくもんの先生や社員が学び合う機会が設けられています。

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オーストラリアと日本の公文式OB・OGたちをゲストに実施した、グローバルセミナーの様子

過去も、今も、未来も。
子どもから学び続ける公文式

2014年に日本で行われた『公文 公生誕100年式典』には、世界中から約7,500人のくもんの先生と社員、そして来賓の方々が集まりました。

この式典全体のテーマは「夢」。創始者の夢を確認するところからスタートし、式典の後半では、くもんの先生と社員が子どもたちから学び続けることの大切さを、世界各地域を代表する7人のくもんの先生がリレー形式で発表しました。

一人ひとりの可能性を追求していく姿勢を、公文 公は「“こんなものだ”はいつもなく、“もっといいもの”はいつもある」と表現していました。くもんの先生や社員にとって、「世代や地域を越えて活動していきたい」という想いを再認識する機会となりました。

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そして、2018年にKUMONは創立60周年を迎え、2023年12月現在、KUMONは60を超える国と地域に広がっています。一人ひとりの子どもたちの成長を支えるため、今日も世界各地で、くもんの先生や社員の学び合いが続きます。