長野県で2つの教室を開設し、日々わが子の子育てや、教室の子どもたちの成長に寄り添っている横山知美先生。インタビュー後編ではBaby Kumonの保護者としての経験を生かし、現在は指導者としてどのように子どもたちや保護者と向き合っているのか、取り組みや想いを伺います。
子育てに伴走してくれる
Baby Kumonの魅力
Baby Kumonに通ってよかったことはたくさんありますが、一番は何より、私自身が支えてもらったこと。長女のときは、初めての子育てだったこともあり、不安でいっぱいでしたし、「こうしなきゃいけないのかな」と神経質になっていました。そんなときに先生が「大丈夫ですよ」と声をかけてくださったり、「こういうときは、こうしてみてね」と具体的なアドバイスをくださったりしたことが、本当に心強かったですね。
また、長女と次女では性格が正反対。長女は「座っていてね」と言えば、ずっとその場にいるような子だったのですが、次女は次の瞬間にはどこかに行ってしまうようなタイプ(笑)。悩んでしまうこともたくさんあり、「一緒に伴走してほしい」という気持ちでBaby Kumonに通っていた気がします。
特に印象に残っているのは、Baby Kumonのときのれんらく帳(※)です。「今月は“言葉”に注目してみよう」など、毎月テーマを決めて、わが子の様子を細かく書いていました。前の月と比べてどんな変化があったのか、時系列で記録することで、成長がはっきり見えてくるものです。先生がそのノートをしっかり読んでくださり、「そのとき、どんな場面だったの?」と、さらに踏み込んで聞いてくださる。そのやりとりが本当にうれしかったです。上辺だけではなくて、本気で一緒に子育てを見守ってくれている、という安心感がありました。
Baby Kumonは、私にとって、関わり方や働きかけについてアドバイスがもらえる場でもありました。私がBaby Kumonに通っていたとき、先生は、まさに子育ての道しるべのような存在。それぞれの家族の歩みに寄り添いながら、一緒に成長を見守っていけることが、Baby Kumonのいちばんの魅力だと感じています。
(※)子どもの成長を記録するもの
※会員当時のれんらく帳(現在の仕様とは異なる)
子育ての不安を知っているからこそ、寄り添いたい
特に、長女の頃は、周りのお子さんと比べてしまうことがありました。「あの子はできるのに、うちの子はまだできない。大丈夫かな?」と、不安を感じることも多かったんです。また、教室に来ていたお母さんたちの子育てへの意識も高くて、自分と比べて戸惑うこともありました。
自身の教室でBaby Kumonを開設した際、不安を感じた経験があるからこそ、今、保護者の方々に伝えていることがあります。それは、「こうでなければならない、という気持ちをなるべく手放していい」ということ。“こうなってほしい”という願いは誰にでもあるけれど、それが“しなければならない”になると、ご自身を追い込んでしまうこともあると思っています。当時私がそのことに悩んでいたので、そう感じてしまう保護者の方の気持ちがとてもよくわかります。「わが子にはこうなってほしい」という願いは持ちつつも、子どものペースや個性を尊重できるような育て方ができたら素敵だと思っています。
「実は私もBaby Kumonママだったんですよ」と保護者の方にお話しすると、すごく驚かれたり、共感してくださることも多いです。昔の自分と重なるような方に出会うと、思わず「大丈夫ですよ!今、こうなっているから(笑)」と声をかけることもあります。
親子の絆作りのお手伝いをするなかで、保護者の方と気持ちを分かち合える瞬間がたくさんありますし、逆に私が学ばせていただくことも多いですね。魅力的な保護者の方に出会えるのも、この仕事の喜びの一つです。
子どもの成長の喜びを、保護者の方と分かち合う

私が先生の仕事をするうえで、大切にしているのが保護者の方とのコミュニケーションです。どんな想いやニーズをお持ちなのかを丁寧に受けとめながら、公文式学習を通してその期待に応えていきたいと考えています。また、「この教室に通わせてよかった」と感じていただけるよう、KUMONの考え方や学習の魅力をわかりやすくお伝えし、お子さんの成長を一緒に実感していただけるようなサポートを心がけています。
特に、学習の様子を細やかにお伝えすることを大切にしています。お迎えの際に「今日はこんな様子でしたよ」と直接お話しするのはもちろんもっとお伝えしたかった!というときや、お迎えに来られない保護者の方には、LINEやお電話でお伝えするようにしています。
面談で直接お話しする機会も設けているのですが、面談だけでは伝えきれないような日々のちょっとした変化や些細なエピソードも、できるだけ共有したいという想いがあるんです。だからこそ、保護者の方にも「連絡はいつでも気軽にしてくださいね」と、相談しやすい環境づくりをしています。
最初の頃は、毎日丁寧に伝えることを当たり前にしてしまい、自分で自分を忙しくしてしまった時期もありました。それでも、保護者の方に細やかな報告をすることは今も変わらず続けています。自分が保護者の立場だったときに、「今日はどんなふうに過ごしていたのかな」と知りたい気持ちが強くあったので、伝えたいという思いが今も原動力になっているのだと思います。
その原点には、Baby Kumon保護者だったときに出会った尊敬する先生の存在があります。娘にも私にも真摯に向き合ってくださる姿に感銘を受けて、「私もこんなふうに寄り添える先生でありたい」と思っています。
「横山先生のお人柄に惹かれて入会を決めました」と言っていただけたときは、本当に嬉しかったです。そうした声に触れるたびに、「私の教室で、子どもたちの可能性をもっと伸ばしてあげたい」と強く思います。
これからも、子どもたちの成長を保護者の方と一緒に喜べる、そんな教室であり続けたいと思っています。
横山先生の1週間のスケジュール
- 月・火・木:AM 教室で教室準備 / PM 夕食準備をして、14時〜20時まで教室
- 水:AMゼミ・講座受講/ない日はママ友とランチや買い物など自由時間
- 金:火と同じ/20時に教室終了後ジム
- 土・日:家事、娘や家族との時間、ジム、お出かけなど